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いじめで身を守る手段とは?

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鈴木おさむ小森隼GENERATIONS from EXILE TRIBE)がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの新番組「AWESOME RADIO SHOW.」。9月28日(金)の生放送では、NPO法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事で評論家の荻上チキさんが登場しました。



鈴木:日本のいじめは増えているのでしょうか?

荻上:「いじめが増えている」というデータはないんです。でも、いじめの実態を国が正確に把握できていないのが実情です。いじめのデータは、学校の先生が提出したものを、自治体が国に報告したものです。(実際の数は)数え切れてはいなんですよ。

鈴木:なるほど。

荻上:メディアでいじめ報道が過熱したら、学校側が一生懸命いじめを探す。そのときは数字上、増えるんです。いじめの発見が短期的なブームになっているだけなので、すぐに収まりますけど。

鈴木:今のいじめにはどんな種類があるのでしょうか?

荻上:昔と変わらず“暴力系”と“コミュニケーション操作系”です。後者はイジったり、嫌な名前をつけたりするなど、学校での立場をコントロールするタイプです。日本では“コミュニケーション操作系”が主流です。

鈴木:僕が子どもの頃は回し手紙でしたけど、今はLINEなんですかね。

荻上:“LINEいじめ”は、いじめ研究から見ると新しい現象ではないんです。連絡帳なのか、紙切れか、LINEなのかという手段の違いで。むしろLINEは、誰が送ったか分かるので紙よりも証拠が残りやすいんです。(相手を)特定しやすい。

鈴木:スマートフォンが普及したからといって“コミュニケーション操作系”が増えているという訳ではないんですね。

荻上:いじめのなかで、ネットいじめの占める割合は、実は統計上は少ないんです。

鈴木:そうなんですか!?

荻上:ネットいじめを経験している人は、そもそも9割以上が学校でも直接いじめられているんです。学校でもネットでもいじめられるのがほとんどのパターンです。つまりネットが問題なのではなく、あくまで教室の問題だと捉える必要があります。あえて質問しますけど「学校の教室でいじめを意図的に増やす方法」ってなんだと思いますか?

鈴木:うーん、その子が言われたくないことを先生が率先して発表するとか?

荻上:それに加えて、授業を難しくして集中力を落として、からかう時間を作りやすくする、休み時間に先生のいない時間を増やして、子どもたちのあいだでいじめを発生させやすくする。あるいは、いじめ相談を先生が無視する。そうすれば増えると考えられます。

鈴木:なるほど。

荻上:学校の先生が率先して誰かの悪い部分を言う行為は、今おこなわれています。誰かが失敗したら「お前はこのクラスの“がん”だ」とか、みんなの前で恥をかかせて否定したり。先生が先陣を切ることで、子どもが「ああいうことを言っていいんだ」と思ってしまう。

鈴木:先生が言うことでハンコを押されてしまうんですね。

荻上:大人たちがどんなコミュニケーション空間を作るのかはとても重要です。人をイジるのはつまらないこと、もっと楽しいことはほかにあるとちゃんと教えていく。いじめっ子を抑圧するのも逆効果です。のびのびとストレスのない環境になれば、子どもたちは自然といじめ以外のものに楽しみを見出していきます。

鈴木:こんなメッセージが届いています。「今の時代、自分の身を守るために録音・録画するのは法律上問題はないのでしょうか?」。

荻上:録音・録画は合法です。日常的に自分の生活圏を録音・録画するのはとがめられません。被写体が合意していないわいせつな盗撮はペナルティですが、自分の受けるハラスメントを証拠として保存する目的なら法に触れません。

鈴木:法律上は問題ないと。

荻上:ただ相談して解決できる事例もあります。初期の段階で話し合える状態であればいいですね。ですが、できない環境なら1つの手段として録音・録画はありだということは覚えておいてほしいです。