いじめられっ子の復讐劇を！　ジャニーズWEST小瀧望主演舞台

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ジャニーズWEST 小瀧望くんが主演を務める舞台「MORSE」が11月13日から東京グローブ座にて開幕しました。
この舞台は12月6日までこの劇場にて、12月9日から12月13日の間は大阪シアターBRAVA!にて上演されます。
日本初上陸の舞台ということや、小瀧くんが初主演ということでファンからの注目度がとても高い舞台なのですが、演出にも力が入っており、作品としての評判もとても高いです。

19歳が12歳を演じる！？

この舞台MORSEで小瀧くんが演じるオスカーという少年は、現在19歳の小瀧くんに対し、12歳という設定です。
185cmという高身長である小瀧くんが演じるのは難しいと思うかもしれません。また、このオスカー少年はとても明るい小瀧くんとは対照的な、いじめられっ子でとても臆病な男の子です。
そんなオスカーを演じる小瀧くんに対し、演出家である深作健太さんは、小瀧くんのことを「放っておくと全面的に輝いてしまう」「100％オーラ開放っていう技を持っている」と表現し、そのような小瀧くんが生まれ持っているオーラを絞って集中させることでオスカーにとっての「光」を表現していきたいというように語っていました。

また、それだけでなくMORSEの原作は小瀧くんの持ち前の明るい雰囲気には似合わないホラー作品です。

原作は2004年に発売された「LET TE LIGHT ONE IN」という小説で、映画化もされている作品なのですが、そのような海外で高い評価を受けた作品に舞台初主演である小瀧くんが挑戦しています。

複雑なストーリーが絡み合って成立する作品

MORSEは「死体の血が抜かれた状態で発見される猟奇的殺人事件」「いじめられっ子オスカーと謎の少女エリとの純愛ストーリー」という2つの物語が、舞台1幕からの様々な伏線を回収しながら進んでいく物語です。
母親からは依存され、父親からは拒絶され、学校ではいじめられ。そんな絶望的な世界にひとりぼっちで生きるオスカーに、差し込む光として現れる存在が、水上京香さん演じる少女「エリ」です。

オスカーはエリに段々恋愛感情を持つようになるのですが、エリには秘密があり、そのエリの秘密が殺人事件のカギとなっています。
オスカーもエリの秘密を知ることになるのですが、オスカーは盲目的にエリを愛しているため、最終的には歪んでいってしまいます。

最後の大人になったオスカーが描かれるシーンはエリのお父さんが歩んでいった人生をオスカーが歩んでいるようにも思え、この物語がハッピーエンドに終わるようにもバッドエンドに終わるようにも捉えることが出来ます。

そんな複雑で重い内容の物語ではあるのですが、楽しいシーンももちろんあり、可愛らしくオスカーを演じる小瀧くんを見ることもできる小瀧くんのファンにはとてもおいしい舞台です。

普段のアイドル・小瀧望は封印!

今年2月に上演された「ブラッドブラザース」では、神山くんと桐山くんが主演していました。

このような外部舞台に出演するメンバーは普段から演技に定評があり、あまり演技のキャリアが他のメンバーと比べて少ない小瀧くんからすると、それなりのプレッシャーがあったのではないでしょうか。
そんな環境の中で、デビュー2年目にして舞台で単独主演で座長を務めることになるということはとても小瀧くんにとって大きな経験になるでしょう。

実際に「演技をしている小瀧望」ではなく、「オスカー」が舞台上にいるように見えたのが何よりもその成長の証拠だと思います。

小瀧くんの演じるオスカーは純粋で、純粋だからこそ故に何でも信じて受け入れてしまうところのある儚げな少年でした。母親がアルコール中毒という家庭で育ち、そのような暗い家庭環境にある子供を普段の「小瀧望」の存在感を一切消して取り組んでおり、俳優としての小瀧くんの魅力がさらに広がる作品といえます。ファンからの評価もとても高く、沢山の絶賛の声が上がっています。

このように舞台MORSEでは今までに見たことが無い小瀧くんの姿を見ることができ、さらに内容も楽しむことの出来る作品です。

何よりジャニーズWESTの末っ子である小瀧くんが座長として舞台に取り組むことが出来るチャンスを与えられたということはファンとしてもとてもうれしいですね。

グローブ座で座長としてカーテンコールの時に「ありがとうございました」を三方礼をする小瀧くんの姿を見たときはとても感動しました。アイドルだけでなく、俳優としての小瀧望の大きさを感じられる舞台でした。

ですが、舞台のカーテンコールの最後にはいつも通りの全開スマイルで客席に手を振る、いつもの「のんちゃん」の姿も見ることが出来るので、ファンの方は必見です。