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②いじめT.I.U.探偵が語る…単価120万円の調査費用を無料にできた理由

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みらい総合法律事務所 弁護士の谷原誠さん

谷原:うーん、なるほど。ただ一般的には「いじめ問題を探偵に」という発想に、なかなかいかないと思うんですけれど、業界的にはどう受け止められているんですか?

阿部:僕らがいじめで注目され始めて、2008年ごろだと思うんですけれど、その辺りで競合する人たちが出てきたんです。それは単純に、金になるからという考え方が強かったと思うんですね。でも、その頃に僕らが無料化に踏み切ったりしたんで、結局追随できる人たちがあんまりいなくなって。だから今、探偵業でいじめについてって人たちは、口では「やってます」って言うんですけれど、内容を聞いてみると全く知らない。浮気調査くらいに思っている人がものすごく多いですね。

谷原:他の業者さんは、儲かると思って追随してきたとのことですけれど、一般的な探偵さんだと、いじめの調査というのは、だいたい単価としてどのくらいかかるものなんですか。

阿部:実は以前に、日本財団というところが僕らに支援をするということになって。支援の上限金額を定めようという話になったんです。その時に、標準的ないじめの場合に掛かる調査費用ということで……なんだか「標準的ないじめ」っていう言葉も、変なんですけれど。

谷原:(笑)

阿部:で、こういうのが多いよってケースでの見積もりを、他社に全部とってもらったんですよ。そうすると、だいたい平均が120万円くらい。

谷原:120万円! 結構な金額ですね。

阿部:はい。で、それを見た日本財団の人たちも「これは高すぎる!」と。さすがに1件の上限が120万円というのは厳しい部分もあるので、上限金額の折り合いがあったわけですけれども。

谷原:でも、本来なら120万円くらいの単価のものを、阿部さんの会社は無料化に踏み切ったわけですよね。これ、仕組みとかは話しても大丈夫なんですか。

阿部:はい、大丈夫です。

谷原:じゃあ、お願いできますか。無料化っていうのがちょっと驚きだったので。

阿部:あの、無料化にも「2段階」ありまして、初めの無料化っていうのは、調査員が動かない範囲だったんです。結局、学校で証拠を録音する際に、子どもに録音機を持たせることになるので、そういったことのトレーニングとか……。例えば、録音も単純に録ってるだけだと、「痛い」とか「やめてよ」とかしか入らないんで、こういう風にやり取りすると、録音に相手の名前も入るし、具体的なやられたことも録音されるしっていう、そういったトレーニング。

谷原:なるほど、録音トレーニングね。

阿部:それと、録音機の加工ですね。こういったところまでが無料だったんですよ。

谷原:それでも結構、工数かかりますよね。

阿部:結構かかります(笑)。

谷原:それを無料にして。

阿部:はい。で、次の段階の無料化なんですが、T.I.U.には比較的若い子も多いし、インターンで来ている子もいるんです。彼らは経験値が多少低いところはあるんですが、まあ下手は打ちません。そういった子たちが、いわゆる研修も兼ねて調査に入っていくと。また、将来的に調査の責任者になるような調査員も、トレーニングも兼ねて加わると。ただその代わり、バリバリに収益的な調査が入っちゃうと、一旦ストップすることもありますよ、っていう条件を飲んでもらうと。

谷原:それが無料化の仕組みなんですね。