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⑤いじめT.I.U.探偵が語る…警察がいじめ解決に後ろ向きな理由?

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阿部:そういう過去には特殊だったケースが、当たり前になってきているというのは、いわゆるスマホの普及が大きいのかなと。いじめている様子を動画に撮るケースが非常に多いですし、あとは脱がされて裸を撮られたという相談が来たり、集団で強姦されたりというのも来るし。あとは、自慰行為ですね。「しろ」って言われて、強制的にさせられたと。そういった相談が、まあ男子も女子もくる。以前はそういうのって本当に特殊だったんですけど、最近は比較的多いというか、前みたいに僕も驚かなくなっちゃったという感じはありますね。

谷原:後半部分は、ほとんど犯罪行為なんですけど……。例えば、自慰行為を強要するっていうのは強要罪。お金出せっていうものがあるでしょ? そうすると恐喝罪。殴ったら暴行罪。怪我をさせたら傷害罪。たまに殺しあうのもありますね。殺人罪。で、動画で変なところアップしたら名誉棄損罪でしょ。ただ、いじめる側が動画でアップすると、それ自体がもう証拠になるんじゃないですか? それが証拠になって、調査と解決に繋がることもあるんですか?

阿部:それももちろんあります。ただほとんどは、いわゆる非公開のLINEで回すっていうパターンが多いんですよ。でも、特定のグループで回していると、それを見た人間が一部分をキャプチャして、それをTwitterにあげちゃたりするんです。そうすると、そこから一気に炎上するっていうのが、過去にもあったんですけどね。

谷原:なるほど。もはや学校内でのいじめの話だけではなく、警察の問題にもなって来ているわけですが、そういったいじめを解決するときに、その学校内だけで何とか解決するのか、あるいは警察の問題にしてしまうのかっていう、その辺りはどのようにお感じでしょうか?

阿部:これが結構難しいんですよね。あまりにも問題が大きくなりすぎちゃう、というか犯罪が絡んできちゃうと、もう学校の先生たちも完全に尻込みしているケースが多いですしね。また、いわゆる未成年だと、少年法児童福祉法といった法律があって、彼らがそれらに守られている部分がありますよね。ただ実際のところ警察は、通常の犯罪捜査と同じことを未成年たちに対しても、労力として割くわけですよ。そうなると警察としても、捕まえたところで……これって言っちゃっていいのかな? ……つまり、捕まえてもポイントにならない、と。

谷原:なるほど(苦笑)。

阿部:未成年の場合、逮捕じゃなくて、どっちかという補導なんですよね。家庭裁判所送致とかなんだとか。しかも、取り調べをするのにも何をするのにも、やっぱり普通の被疑者に対してやるよりも、かなり神経を使ってやんなきゃいけない。そうすると警察も、ものすごくやりたがらないところもある。……といいますか、はっきり言うと、初動の捜査から完全にやらないところもある。やれば一発でできるものを、一切やらないという。こういう、誰も触りたがらないという状況になってくると、結局誰がやるんだ、ということになるのかなと。……ここまで言っちゃっていいのかな? 後でお巡りさんに怒られそうな気がしてきた(笑)。


もはや「いじめ」などという生やさしいものではなく、犯罪的な行為にまで及んでいるという実情が明らかになった今回の対談。次回は我が子のいじめに気づくために親がすべきこと、そして弁護士の谷原先生によるいじめの法律的解釈などに及んだ第2弾をお届けします。