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高校生自殺! 「当日は明るかったのに…」

 

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今月4日、奈良県内の高校でカンニングを疑われた男子生徒が校舎から飛び降り、死亡した。男子生徒が残した解答用紙には身の潔白を訴える文章と数名の生徒から嫌がらせを受け、つらい生活をほのめかす言葉がつづられていた。


 男子生徒の自宅で9日正午ごろ、取材に応じた男子生徒の父親は、「まさか本当に。当日の朝も明るく『行ってきます』と見送ったので」と振り返った。

 自ら命を絶った高校1年の男子生徒(16)。将来の夢は歯科医になることだった。

 男子生徒の母親「とにかく明るい子で、友達思いで。すごくみんなを笑わせるのが好きで」

 今月4日、男子生徒は通学していた奈良県生駒市の県立奈良北高校の校舎から飛び降りた。なぜ突然、自らの命を絶たなくてはならなかったのか。

 この日、学校では期末テストが行われていた。学校によると、2時間目のテストが終わった休み時間、他の生徒が男子生徒の消しゴムに書かれていた文字を巡ってカンニングではないかと指摘したという。

 その後、通常通りテストは開始されたが、20分後、男子生徒は「トイレに行きたい」と言い残し、教室を出た。直後に4階の窓から飛び降りたとみられている。

 父親「今回、息子の件ではカンニング行為を疑われて、息子が自ら命を絶ってしまったかのような報道がいま現在出ていますが、息子はカンニングはしていません」「学校側からもカンニングはなかったと発表されています」

 3日後に行われた全校集会で学校もカンニングはなかったと報告したそうだ。

 男子生徒が残したテストの解答用紙の裏には両親やきょうだいに対するお礼の言葉が書かれていた。さらに。

 父親「(解答用紙の裏には)数名の生徒さんの名前が(書いて)あって、普段からからかわれたりとか、バカにされたり…と書いていました」「他にも友達がいたので、なんとか我慢してきたけれども、もう(これ以上の我慢は)きついです(と書かれていた)」

 父親の話では、トラブルは学校内だけではなく無料通話アプリ・LINEを使ったものもあり、入学後、しばらくしてからずっと続いていたという。

 父親「息子はこんなの削除しておけばいいんだから、お父さん、僕が我慢すれば大丈夫だからって、ずっといってくれていたので、まさか残してくれたメッセージほど、息子がつらい思いをしているとは、把握できていなくて本当に申し訳ない。息子に謝りたいです」

 母親「つらすぎたのでしょうね。なので突然そういう(自殺という)決断を、判断をしたのだろうなと思います」

 今回の男子生徒の自殺について学校側は、「いじめについては6月と11月下旬にアンケート調査を実施したが、いじめがあったとする回答はなかった」としている。

 一方で、過去にトラブルが何度かあったものの、指導の結果、解決しているとした上で、今回の件を受け、いじめのアンケートを実施する方針を明らかにした。

 父親「もう一度調査していただけたら、何かが出てくるのではないかなって。その結果をまたすぐに聞かせていただきたいなと思っています」