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新潟県糸魚川中 謝罪後、再び被害生徒不登校に

糸魚川市糸魚川中学校(同市上刈4)で、1年時にいじめに遭い一時入院していた3年生の男子生徒(15)が、市や学校側が生徒の保護者に謝罪した直後の今年11月、再びいじめを受けていたことが分かった。生徒は再び不登校となっており、市教育委員会は内部に人権擁護委員らによる調査委員会を設置し、調査している。

 

 1年時のいじめを調査した第三者による「市いじめ問題調査委員会」の報告書によると、生徒は2013年11〜12月ごろ、同級生4人から繰り返し「くさい」などとからかわれたという。同11月末に生徒が担任に訴え発覚したが、担任から校長への報告は約2カ月後だった。生徒は14年1月から登校できなくなり、同7〜12月、精神疾患で入院。いじめが原因とされた。

 市教委は、市のいじめ防止基本方針に定める「重大事態」と判断。同8月にいじめ問題調査委を発足させたが、生徒は既に入院中で、担任の報告が遅れたことなどから、同級生らへの聞き取りなども十分にできず、いじめの全容は明らかにならなかった。

 報告書は今年2月末に市教委に提出され、学校側の対応の不備を指摘するとともに、市教委に対しても、生徒の保護者が説明を求めるまで報告しないなど不信感を招いたとして「隠蔽(いんぺい)を疑われても仕方ない不適切な対応だった」と厳しく指摘。10月10日には米田徹市長と市教委、学校側が保護者に謝罪し、再発防止を約束した。

 だが先月20日になって再び生徒へのいじめが発覚。別の同級生6人の陰口が原因で、医師から「適応障害」と診断され、再び学校に通えなくなった。保護者は「次のステップへ進むための謝罪だったのに、何もやって来なかったことの表れだ」と憤る。

 さらに別の生徒も、6人のうちの1人からいじめを受けて不登校となっていることが判明。市教委はいずれも重大事態と判断し、内部に調査委を設置した。2度目のいじめは、他の生徒から教諭に相談があって発覚したもので、山本修・市こども教育課長は「教師の未然防止の意識が育っていなかった。事態を非常に重く受け止めており、しっかり調査したい」と述べた。