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「職場いじめ」 抜け出すための王道

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私は病院機構内で勤務している者です。率直に言っていじめに遭っています。いじめる側(加害者)は、主任の地位にあり2人います。この2人は、私に対して何事においても無視という態度をとります。仕事上、連絡が必要なことでもまったく知らされません。業務に支障を来すため、部長や副部長に相談しても、私の態度のことを指摘され、私自身が努力をするように促されました。私から聞きに行くなどはしているのですが、そのことはまったく見てもらえず、事なかれ主義の回答しかもらえません。ほかに病院内で相談できる人はおらず、1年以上こんなことが続いています。
中学生がいじめを苦に自殺してしまという話をテレビでよく見かけます。当院の部長、副部長などのような人間が、問題を解決する足を引っ張っているのではと思います。4人の降格を願っています。国自体がいじめをなくそうとうたっているのに、どうして現場ではなくならず、加害者と何もしない上司がのうのうと生きているのでしょうか。ここが日本のダメなところだと思います。何か、事が起こってからの対応ばかりではダメだと思います。上司の適正検査をぜひお願いします。
石川洋子(仮名)

 

職場で無視ですか。幼稚な感じですが、されている側からすると、さぞかしつらいことと思います。組織として集団で仕事を成し遂げるために円滑な業務進行を心掛けるべき立場の人がそのような状態では、ストレスはたまる一方でしょう。いただいた相談文だけでは、発端やそもそも誰に責任があるのかはわかりかねますが、どんなことであれ人間関係を改善する手段は決まっています。まず、石川さんが改善すべきところは改善するなど、やるべきことをやり続けるしかありません。

相手を批判するのは簡単

まず、相手を批判するのは簡単です。しかし、それでは何も変わりません。相手を批判すればするほど、相手のすべてが憎らしく感じることでしょう。そして自分はまったく悪くない(自分に改善すべき箇所はない)、すべて相手が悪い、という負の感情のスパイラルになってしまいます。

石川さんの相談内容にある「上司の適正検査」という表現からも、相手がすべて悪く、自分に改善の余地はないというスタンスに見えますので、ご自身も冷静さを保つ必要があるかもしれません。

とはいえ、いただいた文章を拝見すると、上司としてだけでなく社会人としても組織人としても、そのような態度は問題視されるべきです。管理職としての能力を疑われても仕方がないでしょう。

心の持ちようを変えよう

ではどうすればいいか。まず、心の持ちようを変えましょう。

「相手が悪い」の一点張りだと問題の解決にはつながりません。石川さんとしては状況の改善が目的ですから、具体的に相手は「勘違い」も含めて自分(石川さん)の何が問題であると認識しており、どう改善してほしいと願っているのか、つまり双方のニーズの把握なしには前に進みません。

であるからこそ、当事者との適切なコミュニケーションが大切です。今回のケースでは無視をされてしまうということですが、少なくとも話せる相手である部長さんたちとは、真摯なコミュニケーションを継続するべきです。

現状におけるご自分の立ち位置や、状況に関する客観的な視点をもらうべく、周りの同僚から石川さんの態度や努力、主任に対する態度について意見をヒアリングしてもいいのかもしれません。

そうすることで、解決の糸口を見つけられることもあります。繰り返しですが、いったい何が原因なのかを冷静に分析することなしに、改善はありえません。結局のところは、現状において、まずは自分が変わることで相手を変えていくのが状況改善のいちばんの近道ですし、改善の可能性もいちばん高いのです。

今回のケースは相手の主任2名、さらに上司の2名からも批判されているとのことです。言いにくいですが、石川さんに問題点があり、実は、状況改善のボールを石川さんが持っているという可能性があります。

いただいた情報は少ないですし、当事者ではありませんので、私自身が判断できるようなものではありませんが、いずれにせよこういった問題の根源と対応策にはコミュニケーション不足が多いと考えてください。

相手の立場で考えてみる

たとえば、部長さんからは態度のことを指摘されるとのことですが、具体的にはどういった態度のことを言っているのか、しっかりと理解されていますか。そして、そのことを受け止めていますか。さらに、彼らはなぜそういったことを言うのでしょうか。部長、副部長が得ている情報が問題なのでしょうか。それとも、石川さん自身にも問題があるのでしょうか。主任には、自分から聞きに行くようにしているとのことですが、それが本当に求められているレベルのアクションなのでしょうか。

このように、相手の立場で考えることで見えてくるものです。主任に聞きに行く際、「自分には問題がない」という態度で臨めば、状況改善に受け身の態度で接していくことになります。そうでなく、主任には解決のためのディスカッションをするよう伝えるべきでしょう。その際は、自分は以前と比べて改めた箇所はどこで、自分は今後どう変わろうとしているのか、という点とセットであるべきです。

何が原因で今の状況が起きているのか。そして、その中で自分に起因することがあれば改善をしてみてください。これは、人間関係の問題を解決したいと思うのであれば、当然、踏むべきステップです。

そのうえで、定期的に部長とも打ち合わせをし、相手の理解や石川さんの改善の進捗を理解してもらうようなアクションを起こされてはいかがでしょうか。

最もやってはいけないこととは

いちばんいけないことは、自分を理解してくれない相手は悪者だから話もしない、または、自分はなにも変わろうとしないという、かたくなな態度です。それでは、主任たちと一緒になってしまいます。石川さんは仕事もできる人だと想像しますし、社会人としても主任たちより常識のある人なのだと思います。

何よりも、理不尽なことにめげずに仕事への責任感から1年も現在の状況に耐え続けている点も、立派だと思います。であるからこそ、自分のことを本当に理解してくれる仲間をひとりでも多く増やすべく、行動を起こしてみることを問題解決のきっかけにすべきです。

まずは自分が変わろう

ここまで読まれて、なぜ自分だけそんな変わる努力をしなければならないのか、と思われたかもしれませんが、相手を変えるために自分が変えられる部分を変えるのです。自分を変えることが、何も相手に迎合することとイコールではありません。

どんな問題でも状況改善のための一歩を踏み出すきっかけが必要で、その際にいちばん確実なのは自分が変われる範囲で変わるということです。もし、どんなに自分が変わっても相手の態度が変わらないということが続き、そのストレスに耐えきれないようなレベルになれば、部署移動を申し立てる、さらには転職を視野に入れるなどの行動も必要でしょう。

本当に相手にだけ問題があり、状況の改善が見込めないのであれば当然です。ただ、そう言い切るためにも問題の本当の根源を探る、自分が変われる範囲で状況の改善を試みる、というアクションが必須なのです。

現在の状況はつらいと思います。よく頑張っていらっしゃると思います。だからこそ最後にできるかぎりのことをしてみて、仮に職場を離れることがあったとしても、できることはやったし、自分に起因すべき箇所はなくしたんだ、と堂々と言いたいじゃないですか。

石川さんが勇気ある大人の行動を取り、今後の状況が改善されることを祈っております。