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『ライフ~壮絶ないじめと闘う少女の物語~』あの名作ドラマが再放送されない“ウラ事情”

●『ライフ~壮絶ないじめと闘う少女の物語~』(2007年・フジテレビ系)……すえのぶけいこ作の同名漫画のドラマ化。北乃きい(24)が主演で、福田沙紀(25)らによる北乃への壮絶ないじめがあまりにリアルで真に迫っていたために、中高生の子を持つ保護者らからの「いじめを助長する」という旨の抗議が殺到。その数2000件を超えた。その一方で、若年層からは良作だとの評価が高く、賛否両論の状況となった。土曜深夜の放送だったが、視聴率は平均12.2パーセント、最終回では17.4パーセントを記録し、ドラマとしては大成功を収めている。北乃と福田は共にこの作品で第45回ゴールデン・アロー賞新人賞ドラマ部門を受賞したが、その過激さのため、地上波で再放送されたことはない。

 

思えば、ひと昔前のドラマは強烈な内容のものが多かった。テレビ局各局が過激さを競っていたのは事実だが、ドラマを通じて社会問題に切り込もうとしていたのも一方の事実である。そのどちらが制作側の本音だったのかはさておき、この時代の実験的な作品の数々が今のドラマ作りに残した教訓は皮肉にも、視聴者やスポンサーを刺激するような過激さは避ける、というシンプルなものだった。ドラマに限らずテレビ番組自体が無難な内容になってしまったのは寂しいが、作る側にとってリスクは死活問題。時代の流れや価値観の変化、と言ってしまえばそれまでだが、今ふつうに見ているドラマや番組も、20年後には放送不可能なんてこともあるかもしれない。