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いじめ問題! 「 疑いを通告して学校が動かなかったら法律違反 」

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もしも自分の子供がいじめられているとしたら、親は何をすればいいのだろうか──。そんな難しい問題に、NPO法人『ストップいじめ!ナビ』代表理事で著書に『ネットいじめ』(PHP新書)『いじめの直し方』(共著、朝日新聞出版)などがある、評論家の、荻上チキさん(34才)がアドバイスをする。

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 いじめられていることを親に積極的に言う子供はいません。かといって、子供が何も言わない段階で、親はいじめを見抜けません。

 だから、日常のささいな変化に気づいてあげる。たとえば「ご飯を残す」「学校のことを話したがらない」「会話の数が減っている」「ため息が多い」とか。元気がないな、ちょっとおかしいなと思ったら「いじめ」の可能性も考えて、今、子供に何が起こっているのかを話し合ってください。

 そして「いじめ」が発覚したら、まず「いつ、誰に、どのようにいじめを受けて、その結果、どんな気分になっているのか」を詳しく聞いて、ノートにきちんと記録してください。記録だけでも教育委員会や学校に出すときの証拠になります。

 話を聞く際、「なんでやりかえさないんだ!」などと高圧的になってはいけません。子供にとって話しにくいことなんですから、親は同意を示して唯一の理解者でいてください。

 次に、学校の担任に訴えましょう。「具体的にどう思ったか」を強調して、「私の子供のいじめ対策をとってください」と主張してください。

 2013年施行の『いじめ防止対策推進法』により、いじめの疑いがある段階で、学校は「○○くんいじめ対策チーム」のような「専門チーム」を作って、対応しなければいけません。ですから疑いの段階でも学校が動かなかったら、法律違反になります。

 保護者のなかには「学校は頼りにならない」「学校に相談したらいじめがエスカレートする」と躊躇するかたがいます。しかし、それは誤解です。

 ある調査結果では「学校の先生に相談することによって、いじめが解消あるいは軽減された」という結果が7割もありました。つまり、改善する可能性のほうが高いんです。

 子供は「学校が世界のすべて」となりがちです。学校以外にもちろん居場所、世界はたくさんあります。そのひとつが家庭です。習い事とかサークルとか、地域での活動などでもいい。常々、子供に学校以外にも楽しい世界、おもしろい世界があるんだと学ばせてあげる。

 すると、いじめがあっても「世界すべてから否定されたわけではない」と、最悪の事態は避けられると思います。