いじめ電話相談２４時間体制に 仙台市

仙台市泉区の館中１年の男子生徒＝当時（１２）＝がいじめを苦に自殺した問題を受け、いじめ対策を教育分野の最重要課題に掲げた。対策推進費に２億５０００万円を計上。２０１５年度当初予算の５倍の費用を投じて対応を強化する。
　保護者から多かった要望を踏まえ、いじめ相談に電話で応じる専用窓口を新たに設置。２４時間体制とし、関連経費１３８９万円を盛り込んだ。
　教員の人的支援も手厚くする。元教員や元警察官を「いじめ対策支援員」として、問題を抱える学校に必要に応じて派遣する事業に２４６３万円を充当。問題の対応に悩む教員向けの相談窓口も拡充し、６６２万円を配分した。
　スクールカウンセラーとスクールソーシャルワーカーも新たに計４人確保。２４９８万円を充て、専門家による相談体制を強化する。
　市教委教育相談課には「いじめ不登校対策班」を新設する。市立中学校の全６５校に４月から１人ずつ追加配置するいじめ対策専任教員の研修などを担う。加配経費は主に県が負担するため、市の予算は伴わない。