いじめ世論調査で、５６％が関心

内閣府は１３日、「教育・生涯学習に関する世論調査」結果を発表した。教育のニュースや話題に関心があると答えた人は全体の８割に上り、このうち高校までの教育で関心があるテーマを複数回答で挙げてもらったところ、「いじめ、暴力行為への対応や、不登校の生徒への支援」が最も多く、６９．０％だった。全体の約５６％に当たる。
　他に関心が高かったのは「道徳教育など豊かな心の育成」５４．７％、「学力の向上」５２．４％、「家庭での教育やしつけ」５１．３％だった。いじめ対策への関心が特に高かったことを踏まえ、文部科学省の担当者は「いじめ対策防止推進法に基づく対応や、教員らの研修をしっかりやっていく」と話している。
　同じく、教育のニュースに関心があると答えた８割の人に、大学や大学院などの教育での関心事項を聞いたところ、「教育費負担を軽減する奨学金や授業料減免」を挙げた人が最多の４３．０％で、以下「社会人の学び直しへの対応」３９．３％、「学生の学力向上」３３．３％と続いた。
　一方、子どもや若者に海外留学を「させた方がよい」と答えた人は全体の８４．２％を占めた。
　調査は、昨年１２月１０～２０日に全国の成年男女３０００人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は５５．１％。（2016/02/13-17:10）