「本当に悔しい」 <仙台いじめ自殺父親>
館中1年の男子生徒がいじめを苦に自殺した問題で、第1回調停に出席した生徒の父親が18日、取材に応じた。訴えた7人の加害生徒側の大半が欠席したことに「悔しくて仕方がない」と涙ながらに訴えた。一問一答は次の通り。
-なぜ調停に踏み切ったのか。
「昨年9月、中学校の校長から『(加害生徒が)謝るなら、受け入れるのか』と電話があり、謝罪を受け入れることを伝えた。その後も謝罪に関しアクションがなく、12月に決断した」
-調停で訴えたことは。
「いじめで大切な息子を突然失った。学校にもきちんと対処してもらえなかった。いじめをしたことは事実だと認めてほしい」
-第1回の調停を終えて。
「話し合うのは当たり前。用意した土俵にすら上がってもらえず、悔しくて仕方がない。本当に悔しい」
-次回の調停が4月にある。
「私が望んでいるのは、一緒の目線で話し合うこと。土俵にすら上がらないのはどういうことか」
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仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=が2014年9月、いじめを苦に自殺し、遺族が市と加害生徒7人に責任の所在確認などを求めた調停の第1回調停が18日、仙台簡裁であり、市と加害生徒2人が代理人や文書を通して事実関係の一部を否定した。加害生徒6人の関係者は出席せず、実質的な協議は次回に持ち越された。