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「十字架」 映画で考えるいじめ!傍観者の立場…

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子どもがいじめを苦に自殺したとき、いじめた側や見て見ぬふりをした人たちはどんな思いを抱えて生きていくのか――。そんなテーマの映画「十字架」が全国で公開中だ。いじめをなくそうと努力するきっかけにしてほしいとの思いが込められている。

 映画「十字架」は、重松清さんの同名小説が原作。いじめで自殺した中学2年生の遺書に名前を書かれた同級生が大人になるまでの葛藤や、両親の悲しみ、怒りなどが描かれている。

 原作を読んだ五十嵐匠(しょう)監督(57)が2年がかりで、新聞などから実際のいじめ事件を拾い、関係者の言葉などを掘り起こして、作品にした。マットで巻かれたり、虫を食べさせられたり、トイレに連れ込まれたり……。目を覆いたくなるようないじめの場面も、現実に近づけて再現した。