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自死遺族が語る!「いじめの悩みに耳傾けて」

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三月の「自殺対策強化月間」に合わせて、若い世代の自殺について考える「こころを守る講演会」が五日、岐阜市の県障がい者総合相談センターで開かれた。一九九四年にいじめを苦にして自殺した大河内清輝さん(当時中学二年)の父、祥晴さん(69)=愛知県西尾市在住=が、わが子を奪ったいじめについて語った。

 同級生から暴行されたり、お金を奪われたりしていた清輝さん。講演で大河内さんは、亡くなった当日の朝のことを述べた。

 その日初めて「何か様子がおかしいな」と清輝さんの異変に気づいたという。だが詳しい話を聞くことはなく、そのままやり過ごした。「なぜそこで話を聞いてあげなかったのかを悔やんでいる」と、二十年が過ぎてもなお苦しむ胸の内を明かした。

 事件の後、全国でいじめに悩む子どもと接してきた大河内さん。「いじめで、息子を亡くしたことは本当につらい。しかし、たくさんの子どもが私に助けを求めてくれて、いじめの問題から逃げてはいけない思いが強くなった」と語った。

 そうした体験を踏まえて、いじめに遭っている子どもの心の状態に触れ「言いたいことを素直に言うことは難しい」と指摘。子どもたちが悩んだり困ったりしていないか、親や周囲の人が意識的に知ろうとすることの必要さを説いた。

 会場には同じように家族を自殺で亡くした遺族や、一般の市民ら約百人が来場。大河内さんの言葉に、熱心に耳を傾けていた。