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「副担任にたたかれた」いじめ受けた女子生徒が被害届!

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秋田県能代松陽高(能代市)に通っていた女子生徒(17)がいじめを受けたと訴えて不登校になり、今月転校した問題が、こじれにこじれている。副担任だった40代の女性教諭にたたかれたとして、女子生徒が能代署に暴行罪で被害届を出していたことが新たに分かった。秋田県で初めて、いじめ防止対策推進法が定める「重大事態」と判断されたこの問題。学校で何が起こっていたのか。(渡辺浩)

 「副担任にたたかれた」

 女子生徒が被害届を出したのは、1月13日に体育館で行われた3学期の始業式での出来事だ。整列し、長岡光夫前校長(先月末で定年退職)のあいさつを聞いている最中、副担任からファイルで頭をたたかれたと訴えている。女子生徒はその日を境に学校に行かなくなった。

 学校側の聞き取り調査に対し副担任は「隣の生徒と話していたので注意した。ファイルが当たったかもしれないが、感触はなかった」と主張している。

 女子生徒の父親は「娘は体調が悪く、『座ってもいいかな』と話していたところをたたかれた。副担任は娘の体調が悪いことをよく知っていたし、この行為はいじめをめぐる対応の悪さの延長線上にある」と、学校側への不信感をあらわにする。

 能代署は当事者や目撃者からの事情聴取や実況見分を行うなど捜査している。暴行罪の構成要件である「人の身体に対する不法な有形力の行使」と判断されるかどうかは微妙だが、いじめ問題の混迷を示す一例といえる。

「暴言で鬱状態に」

 女子生徒は1年だった平成26年6月から、所属する運動部の部員から「死ね」「消えろ」などの暴言を浴びせられたり、廊下などでにらまれ、2年になった昨年4月からはクラスの女子同級生からも悪い噂を流されるなどし、居場所がなくなったと訴えている。医師から鬱(うつ)状態と診断された。

 女子生徒と父親は、長岡前校長や部の監督を務める臨時講師らに被害を訴えたが、前校長は「事実が確認できない」「人間関係のもつれだ」「当事者間で解決できないか」「弁護士か警察に相談したらどうか」との発言を繰り返していた。

 9月に女子生徒と父親が県教委に訴え出て、県教委が重大事態と判断。対応に問題があったとして、11月に長岡前校長を厳重注意処分にした。

 12月に第三者調査機関「秋田県いじめ問題調査委員会」(委員長・高橋重剛弁護士)に調査を諮問した。佐竹敬久知事は学校の報告の遅さを批判した。

 前校長が報道批判

 今年2月になって、4人の女子同級生が「私がしてしまったことで苦しませている」「ひどいことを言って本当に反省しています」「今まで本当にごめんなさい」などとつづった謝罪の手紙を学校を通じて女子生徒に渡した。

だが女子生徒は「いじめの状況が改善されていない」として今月、別の県立高に転校。県議会教育公安委員会では「転校に追い込まれる前に解決できなかったのか」と県教委の対応を批判する声が上がった。

 調査委は今月中に佐竹知事に報告書を提出する予定だが、いじめの存在に言及し、学校側の初期対応を批判する内容になる可能性が高いとみられる。

 一方で長岡前校長は、双方の主張の食い違いとの認識を最後まで変えなかった。関係者によると、先月末に学校で行われた離任式で、生徒や教職員を前にこう語ったという。

 「新聞に書いてあることは一方的だ。信じないように」