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いじめ乗り越えて感謝! ダウン症女性

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書道を続けているダウン症の高田裕美子さん(47)=大阪市中央区博労町=が28日から、大阪市中央区東心斎橋1のギャラリー・キャナル長堀で、書の初個展「『いじめ』を乗り越えて」を開く。30日まで。高田さんはいじめが原因で27歳の時に言葉が出なくなり、書道への意欲を失ったこともあった。母幸子さん(69)は「皆さんが支えてくださったお陰です。個展を通して感謝の気持ちを伝えたい」と話している。【安田美香

 

 高田さんは両親と妹の4人家族。小学1年生の時、書道を始めた。当時からダウン症の関係で体が小さく、鉛筆を手にしても指に力が入らず、字が書けなかった。幸子さんも書をたしなんでおり、「娘に体力をつけさせよう」と筆を持たせた。すると高田さんは半紙になぐり書きして喜んだという。その後、書道を習い始め、書の世界に没頭した。

 しかし、22歳の時、当時通っていた福祉作業所でいじめを受けて笑顔が減り、27歳で遭った2度目のいじめのショックで、言葉が出なくなった。

 幸子さんは、ふさぎ込む高田さんに寄り添い続けた。毎日散歩に連れ出し、お気に入りの喫茶店で過ごした。四国八十八カ所霊場を2人で4年越しで歩いたこともある。

 
 
高田裕美子さんの作品

 幸子さんは「もう一度筆を持ったら個展を開こう」と願った。その一念が通じたのか、高田さんは3年前、再び自ら筆を握った。一気に「祈」「心」「愛」「慈」「笑」「夢」などを書き上げた。心の内面がふき出したようだった。

 高田さんの作品はダイナミックでおおらかだ。幸子さんは「堂々として、思うがままに書くところが最高です」と喜ぶ。高田さんに少しずつ笑顔が戻り、言葉もわずかながらも出るようになった。

 高田さんが筆で描いた地蔵の絵も展示する。問い合わせはギャラリー・キャナル長堀(06・6251・6198=会期中)。午前10時〜午後5時(最終日は午後4時半まで)。入場無料。