名古屋中１自殺、いじめを認定

昨年11月に名古屋市立中学１年の男子生徒（当時12）が市営地下鉄で自殺した問題で、市教育委員会の第三者機関「いじめ対策検討会議」は１日までに、同級生らへの聞き取り結果から、男子生徒へのいじめ行為があったと認定した。

　会長を務める名古屋市立大大学院の山田敦朗病院講師は「今後、いじめ行為が自殺にどう関連したのか議論しないといけない」と述べ、具体的な内容は明らかにしなかった。今年８月にも再発防止策などを含む報告書をまとめるという。

　同会議は２月下旬から、同級生ら約60人や担任教諭、所属していた卓球部の顧問に聞き取りを実施。生徒へのからかい行為などの証言を得た。検証の結果「本人が心身の苦痛を感じている」という定義に該当するいじめ行為を確認した。複数の生徒が関わったという。