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不登校、ひきこもりを支援するレインボーハウス

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この場所を知ってほしい 林堂自代(はやしどう・よりよ)さん(56)

 不登校やひきこもりがちな子ども・成年を支援するNPO法人レインボーハウス(和歌山市)の理事長を6年前から務める。「取り組みを知ってもらえるよう、いろいろな場所に顔を出しています」

 

 レインボーハウスは1997年に「登校拒否の子どもを持つ和歌山市親の会」の有志が開設したのが始まり。外出はできるが、さまざまな事情で学校に登校できない子どもらの居場所を提供している。過ごし方は、テレビゲームや漫画を読むなどさまざまだ。

 開設当時、自身はレインボーハウスの存在すら知らなかった。転機は小学4年生で不登校となった長男が中学に進学した2001年。約2年かかって連れてきてからだ。「(長男が)学校に行けないという現実が、ここ(レインボーハウス)に来たら確定してしまう、という気持ちが強かった。ちょっとしんどいから、休んでいるだけと思っていたかった」と当時の本音を語る。

 しかし、レインボーハウスに連れてきてからは、長男が生き生きとし始めたという。「げっそりしていた顔が、『こんな自分でもいいんだ』と認められたことがうれしかったんだと思う。段々明るくなって、私もこの場所が大事なところなんだなと実感した」。民間施設のため、費用面などで運営は大変だが、「無くしてはだめ」という気持ちが強く、理事長を引き受けた。

 不登校などになった子はもちろん、親もさまざまな悩みがあると感じている。「いじめられたと聞けば、いじめた子が悪いんじゃないかと思ったり、他人に責任を持っていきたくなる。また、自分の子育てが悪いのかな、と責めたりもする」。そうした親の思いを受け止める場所にもしたいと考え、定期的に親同士の交流会も開催しているのも、施設の特徴の一つだ。

 今年で開設20年目。「来る時期はともかく、この場所を知っているのと知らないのとでは違う。もっと知ってほしいと思う」。活動も子どもとの向き合い方も、「地道にこつこつが大切」と語った。