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自殺生徒遺族同級生を提訴 LINEいじめ熊本県

LINE(ライン)の書き込みなどでいじめを受けていた熊本県立高校1年の女子生徒(当時15)が自殺した問題で、生徒の母親らが、書き込みをした同級生1人と県に慰謝料など数千万円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴した。代理人弁護士が1日、熊本市内で記者会見して明らかにした。

 提訴は7月17日付。訴状によると、女子生徒は2013年5月ごろから、学校の寮の同級生からLINEで「レスキュー隊呼んどけよ」などと脅迫的な内容を書き込まれたり、身体的特徴をからかわれたりして、精神的苦痛を受けた。教職員らはいじめ行為を認識しながら適切な対応をとらなかった、と主張している。女子生徒はその年の8月、帰省中の実家で自殺した。

 この問題を巡っては、学校側が調査委を設置。2月にまとめた報告書は、LINEへの書き込みなど五つの行為をいじめと認定した一方で「いじめが自殺に直接的な影響を与えたとは認めがたい」と結論づけた。

 母親(48)は代理人弁護士を通し「加害生徒と学校に正しい事実関係に向き合ってもらいたい。二度と同じようなことが起きないように今回の提訴に至った」とのコメントを出した。県教委教育政策課は「訴状を受け取っていないため、確認してから対応は検討したい」としている。