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いじめ被害を深刻化させる親のNG教育法3つ

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熱があるわけでもないのに「頭が痛い」「お腹が痛い」と連日お子さんが学校に行くのを渋ったら、あなたはどうしますか? 原因不明の登校拒否は、“いじめ”のサインかもしれません。

実は、2学期はクラスでの力関係やグループが明確になることもあって、いじめ被害が深刻化しやすい時期。お子さんにいじめ被害の兆候が見られたら、慎重に対処しなければなりません。

親の不適切な判断でいじめをエスカレートさせてしまうような事態だけは絶対に避けたいものです。

今回は、花まる学習会野外体験部部長の箕浦健治先生の著書『1人でできる子の育て方』を参考に、子どものいじめ被害を深刻化させる親のNG教育法3つをお届けしたいと思います。

 

■NG1:子どもに意思表示の練習をさせていない

お子さんは、何かイヤなことをされたときに「やめてよ」とはっきり言うことができますか?

箕浦先生によれば、「やめてよ」の一言が言えないと、いじめにつながるリスクがあるとのことです。

特に、9歳までの子どもは、いじめる側に悪気がなく相手にちょっかいをかけるケースが少なくありません。その標的になってしまった場合、はっきり意思表示をしないと、いつまでたっても悪ふざけのいじめがおさまりません。

ですから、「うちの子どうもいじめられているみたい」と感じたら、ぜひ親子で「やめてよ」を言う練習をやってみることをオススメします。

実際に練習してみると、はじめのうちは蚊の鳴くような声でしかこの言葉を発せないお子さんもいるようです。

それでも何度も言わせてみて、少しでも大きな声が出せたら「その調子!」「いい感じになってきたよ」と褒めるようにして、いじめを早期にストップさせる呪文「やめてよ」を親子でマスターしましょう。

 

■NG2:子どもを執拗に問い詰める

わが子がいじめられているとわかったら、親としては非常に辛い気持ちになりますよね。

ただ、子どもを救いたいからといって、「何をされたの?」「誰にされたの?」「いつからなの?」などと矢継ぎ早に質問すると、子どもは「お母さんにまで責められている」と感じてしまうそうです。

そうなると、お子さんが追及をかわそうとして、いじめの実態を隠すことにもつながりかねません。

もし、お子さんが被害に遭っているとわかったら、事情聴取のように問い詰めるのではなく、まずは子どもに共感し、受容し、理解を示しましょう。

たとえば、子どもから「いじめられた」と打ち明けられたら、「つらい思いをしているんだね」と受け止める。これだけでもお子さんの心はかなり救われることでしょう。

また、お子さんのほうから話してくれない場合は、「お母さんには知られたくない。心配かけたくない」という思いがあるのかもしれません。

そんなふうに思いつめている子に「あんた、いじめられてるの?」とズケズケと尋ねると、かえって傷つけてしまうおそれがあります。

真相解明に躍起になるのではなく、「話したいことがあればいつでも聞くよ」という雰囲気を作るようにしましょう。

 

■NG3:正論をふりかざす

冒頭でもお伝えしましたが、いじめが原因でお子さんが学校に行きたがらなかったら、親としてはどうすればいいのでしょうか?

実は、この問いには正解はありません。休ませるのが正しいとも、無理に行かせるのが正しいとも限らず、ケースバイケース。

ただ、はっきり言えるのは、子どもの気持ちに全く寄り添うことなく正論をふりかざすことだけは避けてください。

たとえば、「そんなわがままは許しません」「あんたにも何か原因があるんじゃないの?」などです。

わが子が登校拒否だなんて親としてはショックですが、それを訴えるまでには子どもにも相当の葛藤があったことでしょう。どういった経緯でいじめが発生したにせよ、「親は子どもの味方だ」と思えるようなひと言をかけてやることが大事です。

たとえば、同書では子どもを守る言葉として以下のようなフレーズが紹介されています。

<「今日は一緒に話をしよう」

「お父さんお母さんは○○のことが大好きだよ」

「家で泣くのはいいんだよ」

「お父さんにあたってもいいよ」>

いじめられてみじめな思いを味わっている子どもにとっては、世界中が敵に見えることもあるでしょう。そんなとき、“少なくとも親は自分の味方だ”と実感できることがどれだけ励みになることか……。

子どもが自分ひとりで悩みを抱え込まないためにも、ぜひ子どもに寄り添う言葉をかけてあげましょう。

 

いかがでしたか? いじめのターゲットといえば、“気が弱くて人付き合いが苦手な子”というイメージもありますが、最近はちょっとしたきっかけで「まさかこの子が!?」という意外な子が被害に遭うケースも増えているようです。

自分の大切な子どもがいじめられているなんて……親もパニックになってついNG対応をとってしまいそうですが、まずは子どもに寄り添うことだけはどうか忘れないでくださいね。