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森山直太朗を救ったさだまさし 「これはいじめの構図」

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半年間の活動小休止を終えて4月から活動を再開した森山直太朗が、トークバラエティ番組『波瀾爆笑』に出演した。彼が2008年に発表した『生きてることが辛いなら』は当時「自殺を助長するのでは?」と世論を騒がせたが、その時に励ましてくれたのがさだまさしだったという。この日は、その大先輩がVTRで登場して「なおちゃん、もうちょっと過激にいこうか!」とさらに激励、森山を「すごく大きな宿題だ」と唸らせた。

9月18日放送の『誰だって波瀾爆笑』(日本テレビ系)は森山直太朗をゲストに迎えた。フォークソング時代から活躍する森山良子を母に持つ彼だが、2001年にインディーズで出した『ワスレモノ』ばかりか2002年に発表したメジャーデビューシングル『星屑のセレナーデ』もオリコン最高187位という状況だった。だが、2003年3月5日にリリースしたに2ndシングル『さくら(独唱)』が大ヒットとなり一躍人気アーティストの仲間入りを果たす。

それ以降『夏の終わり』『太陽/声』と新曲を出すたびに高く評価されるが、彼は当時を「周りの景色や人との関わりがガラっと変わってしまい、それに耐えきれず心がきしむようなところがあった」、「目に見えぬ何かと逆行して戦っている、歌うことがすごく攻撃的だったし力が入っている時期だった」と振り返る。そんななか2008年に16thシングル『生きてることが辛いなら』を発表した。メディアで流れることの多い1番目の歌詞に注目が集まり「自殺を助長する」と批判を浴びたが、彼自身はもちろんそんなつもりはなかったという。最後まで楽曲を聴けば諸行無常を歌った大きな視点の作品だと思われる。

世間から賛否の声を浴びて悩む彼を励ましてくれたのがさだまさしだった。VTR出演したさだは開口一番「素直なヤツだと思った」と切り出す。森山が成城学園出身であることから「基本的に成城っ子はすごく人間は良い、岩崎宏美もそうですけど。性格はいいんですが、社会常識に欠けるところがある」と笑わせつつも彼が素直に悩みをぶつけてくるのでアドバイスもしやすかったという。「上手にバトンを受け取ってくれそうなところが嬉しい。こういうおっさんのバトンも若いやつは持って、もっともっと大きくなってもらわないといけないんで」との期待を込めて次のような趣旨を話したそうだ。

さだまさしの経験に比べたら森山の受けた逆風など序の口で「僕なんか常に悪口を言われたからね!」という。『精霊流し』(1974年)は「暗い」、『無縁坂』(1975年)では「マザコン」、『雨やどり』(1977年)は「軟弱」、『関白宣言』(1979年)は「女性蔑視」、『防人の詩』(1980年)で「右翼」などと言われた。さだはそうした体験とともに「言う方はしゃれや遊びのつもりでも、言われる方は“えー、歌なのにそこまで言う?”って傷ついたりする。これはいじめの構図」だと解釈して「だから、負けんなよ! このくらいなんでもない。お前は正しいことやってるんだから、胸張ってやれよ!」というようなことを伝えたかった。

さらには「歌作りの人間って今を切り取ったり、変だと思うことを変だとはっきり言う必要がある。それを恐れちゃいけない勇気を出せ」と、さだまさししかできそうにないエールを送ったと明かしつつ「留守電でしたけどね」とオチも忘れない。

そんな言葉に当時を思い出して感慨深そうな森山直太朗だったが、今の彼に対してメッセージを求められたさだは「なおちゃん、もうちょっと過激にいこうか! ガンガン攻めていいと思うよ、せっかくこういうポジションを頂いたんだから。ジャブじゃなくてストレートをパーンと打ち込むような!」と新たなるエールを送る。

森山は『生きてることが辛いなら』について「あの曲でメッセージを、勇気をというつもりは実はなくて、こういう曲をこういう時代に歌っているよという姿勢しか示すことはできていない。どう受け取ってもらうかは自分の表現にかかっている」と真意を話しつつ、「さださんのいうストレートってなんでしょうね? すごく大きな宿題をいただいた」と考え込んでいた。

小休止期間中に3か月、孤独な山小屋暮らしを送って「寂しさの向こう側には宇宙がある」ことを見つけたという森山直太朗。この日披露した楽曲『うんこ』は共演者を「いい曲だねー」と感心させ、溝端淳平は「笑っていた僕らが恥ずかしい」と反省したほどだ。彼ならばさだまさしの期待に応えられるのではないだろうか。