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いじめニュース速報@イジ速

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原発菌いじめ!東日本大震災避難の子供

 
 
教諭の不適切な発言について陳謝する新潟市教委の高島徹教育次長(中央)ら=新潟市で2016年12月2日午後3時30分、柳沢亮撮影

横浜の中学生の「菌」付け報道に、小4男児「僕と同じだ」

 東京電力福島第1原発事故で福島県から自主避難している新潟市立小4年の男子児童が、同級生や担任の男性教諭から名前に「菌」をつけて呼ばれ、11月下旬から登校できなくなっている問題で、男児の母親が毎日新聞の取材に応じた。同市教委は「いじめと避難は結びついていない」としているが、母親は東日本大震災5年の今年3月ごろから「菌」付けで呼ばれるようになったことなどから「福島からの避難がきっかけだ」と関連性を訴えた。

母親によると、今年3月11日の前後、学校の授業で原発事故のことが取り上げられるようになると、男児は積極的に自らの体験を発言したという。「たくさん答えられることがうれしかったのだろう」。しかし、その頃から同級生に「菌」を付けて呼ばれるようになった。「福島から来ていることを知っている一部の子が菌付けで呼び、それをきっかけに、知らない子まであだ名のように呼ぶようになった」と振り返る。

 

 男児は6月、「ばい菌扱いされている。嫌だ」と担任に相談。その時点では男児はいじめとの認識はなかったとみられ、夏休み明けに初めて担任から名前に「菌」をつけて呼ばれた際には、深刻に落ち込む様子はなかったという。

 ただ11月上旬に、横浜市立中学で福島県から避難してきた生徒が「菌」を付けて呼ばれた問題が発覚すると、男児は「僕と同じだ」と漏らした。「自分もいじめられているのだと認識したのだろう」。母親の勧めで、男児は同月17日に担任に改めて相談した。帰宅すると、ガッツポーズで「ばっちり相談してきた」と笑顔を見せていたという。

 だが、同22日早朝、福島県沖を震源とする地震が起き、福島県で働く父親と連絡が取れないまま、男児は不安そうに登校。その日の昼休み、教室で担任から連絡帳を受け取る際に名前に「菌」を付けて呼ばれ、ショックを受けて帰宅したという。男児はその後「学校には行きたいけど、担任がいるから無理」などと話し、24日から休んでいる。

 母親によると、当初学校側は担任の発言を否定。25日に父親が学校に電話し、「自殺してしまう子だっているんですよ」と涙ながらに訴えたが、担任は騒動については「すいません」と謝罪したものの、「私は今年から担任なので」と素っ気ない対応だったという。担任は現在、男児に謝罪したいとの意向を示しているが男児は拒絶しているといい、校長が連日自宅を訪れているという。

 家族は、借り上げ仮設住宅の無償提供の期限が切れる今年度末での引っ越しを考えていた。母親は「息子は『同じ学区にして』と言っていたが、こんなことが起きたからには転校もやむを得ない。自主避難している身なので、新潟の人には迷惑を掛けたくない」と複雑な胸中を明かした。

 新潟市教委によると、福島県から新潟市内に避難している児童は291人。「福島からの避難に関連したいじめはない」としている。

男子児童へのいじめを巡る経緯

<2011年>

3月    東日本大震災東京電力福島第1原発事故が発生。その後、新潟市へ避難

<2016年>

3月ごろ  仲間はずれにされたり、「菌」と呼ばれたりし始める

4月    4年生に進級し、担任教諭が代わる

6月     児童が「ばい菌扱いされている」と担任に相談。担任はいじめた児童らを指導

11月上旬  横浜市自主避難した中学生が「菌」と呼ばれるなどのいじめが報道される

11月17日 児童が再びいじめについて担任に相談

   22日 昼休みに教室で担任から同級生の前で名前に「菌」をつけて呼ばれる

   24日 児童が学校を休み始める(23日は祝日)

   29日 学校が児童らに聞き取り調査。複数の児童が担任の発言があったとし、担任も認めた