東京電力福島第1原発事故で福島県からの避難者が国と東電に損害賠償を求めて横浜地裁に提訴した集団訴訟で、弁護団が原告61世帯を調査した結果、小中高生がいる約30世帯のうち8世帯が通学先で子どもがいじめられた経験があったことが15日、関係者への取材で分かった。
関係者は「いじめられたことを話したがらない子もいる。実際にはもっと多いのではないか」と指摘する。
調査は、福島県から横浜市に自主避難した中学1年の男子生徒(13)へのいじめ問題を受け実施。8世帯が暴言を吐かれたり、たたかれたりした経験があると答えた。
大人が避難後の職場で無視されたなどの事例もあった。