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東京都柏市、スマホアプリ導入を見送り

インターネット上のトラブル抑止を目的に、子ども同士のやりとりを監視するスマートフォンアプリについて、柏市は教育対策事業への導入を見送った。市は四~七月、中学校の新一年生と保護者を対象とするアプリの実証実験を行ったが、モニター参加者が少なく、大きな効果が期待できないためとしている。

 秋山浩保市長が二十二日の定例記者会見で明らかにした。

 アプリはベンチャー企業エースチャイルド(東京都港区)が開発した「Filii(フィリー)」。無料通信アプリのLINE(ライン)などで、子どもが「死ね」「殺す」「無視」といったいじめや犯罪につながりそうな登録単語を使うと、保護者らに通知される仕組みになっている。

 市は市内十八中学校の新入生約二千八百人と保護者を対象に、実証実験のモニター参加を募ったが、応じたのは四十三組の家庭にとどまった。市のアンケートによると、参加しなかった理由で最も多かったのは「スマホスマートフォン)を持っていない」(30%)で、次に多かったのは「対応機種ではない」(17・5%)だった。

 やりとりが監視されることから、秋山市長は「生徒の抵抗感が、不参加の大きな理由」と推測する一方、フィリー自体に対しては「実験でも一定の成果があり、有用。家庭でスマホ利用のルールづくりをするきっかけにもなった」との見方を示した。ただ当面は多くの参加希望者が見込めず、アプリ使用料を助成するといった本格導入は困難と判断したという。