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大リーグ「女装」儀式は、いじめ?伝統?

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「大リーグの洗礼」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。大リーグでは、新人選手がプレー以外でも体を張る日があります。松井秀喜選手や黒田博樹投手、最近では前田健太投手も味わった、あの新人仮装です。風変わりなコスチュームで周囲の笑いを誘ってきた恒例行事が、曲がり角を迎えています。

新人のロッカーに「衣装」
 この「洗礼」は、おおむねレギュラーシーズン終盤の遠征時に行われてきました。試合を終え、クラブハウスへ引き揚げてくると、新人たちのロッカーにあった私服は隠され、代わりに「衣装」がかけられています。

 ヒーローものから着ぐるみ、アニメのキャラクターなど、何を選ぶかは各球団のベテラン選手らの好みによります。新人はそれを着たまま、バスや飛行機に乗り、次の試合の開催地まで移動するのが「ルール」とされてきました。

 2000年以降は日本選手の移籍が頻繁になったため、写真や映像を目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。2003年には、ヤンキースで活躍していた松井秀喜選手がヒョウ柄の帽子をかぶるなど、派手な衣装を身にまとい、報道陣を驚かせました。

 2012年にはマリナーズ岩隈久志投手がタイツに上半身はベストだけという姿に。当時同僚だった川崎宗則選手は羽が付いた青色のレオタード姿で、周囲を笑わせていました。今年はドジャース前田健太投手が、チアリーダーの格好で移動しています。

「新人いじめ」疑問の声も
 行事が始まった年、時期は正式な記録に残っていません。ただ、新人が一人前の大リーガーとして認められる「登竜門」的な存在として、浸透しています。

 ただ、全員が受け入れていたわけではありません。ファンにも注目されるこのイベントは、「ルーキー・ヘイジング(新人いじめ)」とも呼ばれ、時代に合わないと疑問視する声は常にありました。大リーグ機構によれば、嫌がり不満を漏らす選手も少なくなかったといいます。

 こうした事情もあり、大リーグ機構(MLB)と選手会が11月末に新たに合意した新労使協定に、「いじめ禁止」条項が加わりました。AP通信によると、その中に「女装または、人種、性別、国籍、年齢、性的指向、そのほかの特徴を強調し、個人に不快を与える衣装を要求、強要、促すことを禁ずる」と記されているそうです。このニュースは、全米中で話題になっています。


SNSで瞬時に拡散「時代は変わった」
 MLB選手会が今回このような条項で合意したのは、問題が起きるのを未然に防ぐ理由もあります。ソーシャルメディアが発達し、昔とは比べられないほど、選手の仮装姿が世界中の人の目に触れるようになりました。女装などをすることで、誰かを不快にさせる可能性は否めません。

 一方で、これまで通りの自由な仮装を支持する意見もあります。大リーグで10年プレーし、楽天にも在籍したケビン・ユーキリスさんは、2004年、レッドソックスで米国で人気のレストラン「フーターズ」の店員のコスチュームを着てカナダ・トロントへ移動しました。その体験を踏まえ、自身のツイッターで「本気か?自分は税関も通ったけど、誇らしい気持ちで仮装していた」とつぶやいています。

 エンゼルスの抑え投手、ヒューストン・ストリート選手は、USAトゥデー紙に「健康的な伝統だと思う」と寄稿しています。チーム作りに役立っているとし、なによりも「みんなコメディーを意図している。コメディアンを全員廃止すべきか?」と、問いも投げかけていました。

 新労使協定の決定は、この儀式自体を禁止するものではありません。ヒーローものの仮装などは例年通り許される、とされています。

 ただ、選手会のデーブ・プロウティ顧問弁護士は、AP通信に「時代は変わった。ある一定の行動に、気をつけないといけなくなった」と話しています。制限がついたことで、今後縮小や、行事自体を取りやめる可能性は出てくるかもしれません。来年の9月、この行事はどうなっているのでしょうか。いろんな意味で注目を浴びそうです。