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原発避難いじめ「私たちは味方だよ」

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東京電力福島第一原発事故福島県から横浜市自主避難後にいじめを受けた中学一年の男子生徒(13)に向け、岐阜市の加納小学校の全児童が、激励するメッセージを書いた。冊子にして、代理人弁護士を通じて本人に届ける。生徒に伝えたい思いは一つ。「私たちは味方だよ」 (田井勇輝、志村彰太)

 「きれいに貼って」「何色で塗ろうかな」。五年生約二十人が十七日の昼休み、特別教室で冊子を作っていた。タブロイド判ほどの紙に縦六センチ、横八センチのメッセージカードを十五枚ずつ、のり付けをする。「表紙の絵はどうする?」。完成に向けた大詰めの作業が続いた。

 全学年の三百十二人が書いたカードには励ましの言葉が並ぶ。「応援しています。ひとりではありません。いっしょにがんばりましょう」「元気をだして。わたしたちがおうえんしているよ」

 昨年十一月、五年生の人権授業で横浜市のいじめ問題を取り上げた。「許せない」「ひどい」「かわいそう」。授業後もいじめへの怒りや悲しみの声が収まらなかった。冊子作りのリーダー杉山陽紀(はるき)君(11)は「いじめはしない。味方がいるって伝えようと思った」。

 五年生六人が中心となってチラシを作り、休み時間などに別の学年に呼び掛けて、全児童を巻き込んでいった。昨年十二月上旬にカードの回収を始め、今月十六日に全員分を集め終えた。

 冊子は十九日に完成させ、二十日に弁護士に送る。発案者の一人で五年の岩田祐依(ゆい)さん(11)は「いじめられた側の気持ちを考えると本当に苦しい思いになる。早く届けて傷を小さくしてあげたい」と話した。

 いじめを受けた生徒の代理人の飛田桂(ひだけい)弁護士は「子どものメッセージにあった『味方がいる』という励ましは、被害生徒が最もほしい言葉だと思う。人を思いやる気持ちにすごく感動し、届くのを心待ちにしている。すぐに(被害生徒)本人に渡してあげたい」と感激していた。

<震災避難生徒のいじめ問題> 東京電力福島第一原発事故の影響で2011年8月に福島県から横浜市自主避難した中学1年の男子生徒(13)が、避難直後からいじめを受けていた。

 横浜市教委の第三者委員会の調査によると、小学校で名前に「菌」を付けて呼ばれたり、暴力を振るわれたりしていた。遊興費もせがまれ、約150万円を支払ったとされる。第三者委は学校などの対応を「教育の放棄」と批判した。