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いじめの苦しみに共感できる教育を

「いじめ被害者に共感できる子どもを育ててほしい」と講演した山本馨さん=27日、新潟市中央区

いじめ問題などの解決に取り組むNPO法人「子どものオンブズにいがた」代表の山本馨さん(70)による教員向け講演会が27日、新潟市中央区の県教職員組合会館であった。いじめを苦にした自殺などの事例を挙げながら、「子どもが被害者の苦しみに共感できるような教育を」と呼び掛けた。

 県教職員組合の研究機関・県教育総合研究センターが主催し、県内の小中学校教員ら約90人が参加した。

 山本さんは、いじめ被害を訴えていた県立新潟工業高校1年の男子生徒が昨年11月に自殺するなど、県内外でいじめや自殺が相次ぐ現状を指摘。県内のある高校が1年生へのアンケートで「いじめは誰が悪いか」を問うと、加害者と被害者の「両方」が4割に上った結果を紹介し、「いじめられた方にも責任があるとして、いじめを肯定するような意識が根強い」と危惧した。

 その上で「いじめは悪いと理解するだけでは不十分。子どもたちが感性でいじめのひどさ、被害者の苦しみを感じることが重要だ」と強調。いじめられた人の経験談や遺書などを通じて「被害者の叫びを子どもに届けていく必要がある」と訴えた。