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あなたは一人ではない

政府は、10日から16日までを自殺予防週間として、さまざまな啓発を行う。9月10日は世界保健機関(WHO)が設定した「世界自殺予防デー」でもある。

 9月はまた、子供の自殺が急増する時期でもある。内閣府が平成25年までの42年間に自殺した18歳以下の青少年1万8048人を分析したところ、9月1日が131人で突出していた。

 これに4月11日99人、4月8日95人、9月2日94人、8月31日の92人が続く。夏休み明けと、新学年に増える傾向が顕著だった。

 新学期を迎えた今年9月も、悲報が相次いでいる。東京都墨田区で中学3年の女子生徒が、江戸川区で高校3年の男子生徒が、千葉県船橋市で高校1年の男子生徒が亡くなるなど、いずれも自殺とみられている。

 子供の自殺を防ぐためには、まず家族や学校など、周囲が異変や兆候に気付いてあげることが重要だ。文部科学省のマニュアルは、自殺直前のサインとして、関心のあった事柄に興味を失う、成績が急に落ちる、友人との交際をやめて引きこもりがちになる-などを例示している。

サインの多くは、子供が救いを求めて発する悲鳴である。これに気付いた後は、ひたすら寄り添ってあげたい。悩む子供を、一人にしてはいけない。

 自殺は「孤立の病」とも呼ばれる。進路や恋愛、いじめを含む対人関係など、さまざまな要因、原因が動機となり得るが、多くの場合、孤立、孤独感が最後に背中を押すことになるのだという。

 18年秋、全国でいじめを苦にする子供の自殺が相次いだ際、一人でも悲しい犠牲者を減らすためにと、当時ニューヨーク・ヤンキースで活躍していた松井秀喜さんに子供たちへのメッセージを依頼し、「あなたは一人ではない」と題して本紙1面に掲載した。

 一部を再掲する。

 《もう一度じっくり考えてほしい。あなたの周りには、あなたを心底愛している人がたくさんいることを。それは家族であり、親戚であり、友人であり、先輩であり、後輩であり、時にはペットであるかもしれません。

 人間は一人ではない。いや一人では生きてはいけないのです。だから、そういう人たちが悲しむようなことを絶対にしてはいけないと僕は考えます》