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「いじめられない子」に育てるルール

将来、わが子がもし“いじめ”にあったらどうしよう……。親なら誰しも心配になりますね。

先日、文部科学省の発表でいじめが過去最大の32万件超になったと発表がありました。(※1 P1)

特に小学校では、前年の約15万件から23万件超へと増えています(※1 P2)。

そこで今回は教育コンサルタントで教育業界に10年以上携わっている筆者が、“いじめられない子”に育てるための対応法についてお伝えします。

 

 

 

何をもって「いじめ」なのか? ~急増の背景~

“いじめ”は、次のように定義されています(※2)。

児童生徒に対して、当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等、当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものを含む)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。

わかりやすくいうと、いじめを考える上では、いじめられた子どもの立場に立つことが基本です。

あくまでも子ども本人が「これは嫌だな」「辛い」と感じたら、それはいじめになりえます。

いじめは学校だけでなく、生活上どこでも起こるのです。

初期段階では、冷やかしやからかいでも、仲間はずれや無視、叩く・蹴るなどの暴力、金品を隠される・盗まれる・壊される・捨てられる……などと、徐々にエスカレートします。

ここ数年では、SNSを使った誹謗・中傷などの“ネットいじめ”も大きく問題化しています。

従来は、先生や養護教諭、親や子どもからの訴えで発覚していたいじめも、最近では、学校全体が積極的にいじめ問題に取り組むようになりました。

筆者の子どもの学校でも、先日アンケートが配られ、「仲間はずれにされた友達をみたことがありますか?」などの質問に答えさせる内容で、周囲にも注意喚起を図る内容でした。

国を挙げていじめ問題に対応しているので、軽微ないじめも把握していく方針もあります。そのため、数が急増したからといって一概に悪いわけではないのです。

「いじめられない子」に育てるための4つのルール

 

 

子ども同士のおふざけは、ハッキリ言ってどの子も何度も経験します。

他者と関わり、失敗や成功を繰り返しながら社会性を育んでいくので成長には必要なことだと思います。しかし、おふざけが発展して、いじめになることも否めません。

そうならないためにすべきことを以下にご紹介します。

(1)子どもが話しやすい環境を整えること

いざという時に子どもが悩みを打ち明けられる雰囲気は、いじめの早期発見にもつながります。一方、親だからこそいじめの事実を言いにくいという場合もあるので、子どもの異変を察知できるように、今のうちから何でも話せる機会を積極的に設けることも大切です。

(2)自己肯定感を育むこと

日頃から「愛されている」「大切に思われている」といった“自己肯定感”を育むことが重要です。自己肯定感のある子どもは、万が一いじめに遭遇した時にも、「それは嫌!」とはね返すことができるのに対し、低い子どもは「私が悪いんだ……」と自分に非があると捉え、ますます落ち込んでしまいます。

家庭では子どもが自信をもてることをやらせ、認めてあげることで「いじめられない・いじめない」子になっていきます。

(3)過保護になり過ぎないこと

子どもを心配するあまり、過保護になり過ぎないことです。いじめが心配な気持ちはわかりますが、本来成長の過程で経験すべき問題解決の機会さえも親が奪ってしまわないように、子ども自身の対処能力をあげてやるのも大事です。

子どもの手は離しても、目は離さないこと。基本的には見守る姿勢で、失敗した時はフォローしつつ考える機会を与えていきましょう。

(4)社会のルールは家庭で教えていく

大人には当たり前でも、子どもは意味まできちんと理解できていないこともあります。また、「これをしたら相手はどう思う?」「こんな言葉で言ったら傷つくかな」など、周囲の人の気持ちについても日頃から家族で想像したり話し合ったりすることも、いじめを考えるいい機会になります。

いかがでしたか?

複雑化した社会の中で、わが子が陰湿ないじめの加害者にも被害者にもならないように、家庭でできることはやっていくことが大切です。

そして、いざという時はいじめの兆候を見逃さないように、日頃からのコミュニケーションを丁寧にとっていきましょう。