毎月１０日は「いじめ０の日」 松山

　松山市教育委員会は、毎月１０日を「まつやま・いじめ０（ゼロ）の日」と決め、いじめをなくす取り組みを始める。「い（１）じめをゼロ（０）にする」という意味を込めている。当日は市内すべての小・中学校と中等教育学校で実践することで、いじめをなくしていくというメッセージを発信する機会にしたい考えだ。

　市教委によると、「いじめ０の日」は市内の国立、県立、私立を含む計９０校が対象。２００６年度から各校代表の子どもたちが集まって「子どもから広がるいじめ０ミーティング」を開き、いじめをなくすための話し合いをしてきた。昨年度は「逃げてよし！負けてよし！笑える未来があればよし！」などのメッセージを作成し、各校でも合言葉を考えた。

　先月にあった第１２回のミーティングでは、市立拓南中の生徒が「みんなでいじめをなくす取り組みができる日を作ったらどうか」と発案。みんなで話し合って「い（１）じめをゼロ（０）にする」として毎月１０日に実施する案が採用された。市教委は子どもたちの提案を受けて、毎月１０日を「まつやま・いじめ０の日」と決めた。

　「０の日」には、合言葉を書いたのぼり旗を作って呼びかけ運動をするなど、各校であらかじめ考えたいじめをなくすための取り組みを行う。１０日が休日となる場合はその前の授業日となるため、初回は２月９日。市教委の担当者は「いじめを生まない土壌作りの一つにしてほしい」と話した。