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高校生の「タオルで袋叩き」動画

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学校法人「吉備学園」が運営する岡山商科大学附属高校(岡山市)で、廊下にうずくまった男子生徒が周囲からタオルなどで何度も強く叩かれる様子を撮影した動画がインターネット上で拡散され、「いじめではないか」との指摘が相次ぐ騒ぎになっている。

同校の広報担当者は2018年1月29日のJ-CASTニュースの取材に対し、動画に登場する生徒らに聞き取りをした結果だとして、「いじめではなく、悪ふざけだった」と説明した。叩かれていた生徒本人もいじめを否定しているという。

「痛い」「めっちゃ痛い」

動画は約10秒の長さで、頭を手で押さえながら廊下にうずくまる男子生徒を、別の男子生徒2人がタオルなどで何度も叩く様子がおさめられている。タオルが生徒の体に当たる度に「バン!」と大きな音がすることから、かなりの勢いで叩いているようだ。

動画で確認できる限りでも、うずくまった生徒が叩かれた回数は少なくとも20回以上。体を丸めた生徒は「痛い」「めっちゃ痛い」などと声を上げるが、周囲からは大きな笑いが起きている。

こうした一幕を撮影していた生徒は17年12月22日、自らのツイッターに「終業式も安定に平和な商大生」などのコメントを添えて動画を掲載。その後、動画の存在に気付いた別のユーザーが紹介したことで、18年1月28日頃からネット上で大きな注目を集めることになった。

動画を見たネットユーザーからは、「いじめではないか」との指摘が続出。ツイッターネット掲示板では、動画の内容を問題視する意見が相次いだほか、撮影した生徒の個人情報を「特定した」などと主張するユーザーまで出る騒動となった。

なお、すでに撮影者の生徒は投稿した動画を削除しているが、YouTubeなどにコピー動画が転載されており、その内容は29日昼も確認することができる。

「そういう遊びだった」

岡山商科大学附属高校の広報担当者は、29日昼のJ-CASTニュースの取材に対し、動画の内容について「いじめではなく、生徒同士の悪ふざけでした」と説明。動画に関わっていた生徒らに聞き取りをした結果だとして、

「動画は、複数の生徒が叩く役と叩かれる役を順番に入れ替えて行う悪ふざけをしていた様子を撮影したものです。動画の中で叩かれ役だった生徒も、いじめではなくそういう遊びだったと説明しています」

と話した。担当者によれば、動画の撮影者を含む4人の生徒が警察から事情聴取を受けているという。

動画をアップした生徒のものとみられる情報がネット上に拡散されていることについては、「保護者とも相談しながら、心のケアも含め適切な対応を取っていきたい」とした。

なお学校側では29日朝に全校集会を実施し、SNSの使い方について改めて全生徒へ向けて注意喚起。今後、ホームページなどで今回の騒動に関する詳しい経緯をまとめた文書を公表する予定だとしている。