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教師達へ いじめ解決は教員の気概にかかっていることを知れ

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いじめと戦う子を応援しよう

先日、小学4年生の男の子から電話をもらって30分ほど話しました。「校にいやな奴がいて、悪口をいいふらされている。しかも、それを信じたクラスの子がからかってくる。月曜の始業式に出たくない」という内容でした。内容を以下にまとめてみます。

  • 加害者とその仲間からは、1年の時にも2年の時にもいじめを受けていたが、3年のときにはクラスを替えてもらったのでいじめられなかった
  • 4年になったら全員同じクラスになってしまった
  • その子と一緒になるのがいやなので、中学は受験を考えている
  • 仲良しの子はいるが、その子たちにも守ってはもらえない
  • いじめが続くのは耐えられないので、転校も考えている
  • 両親も転校については了解した
  • 今の担任の先生はいじめについて知っているが、先生にはいじめを止める力がない

このように、しっかりと自分の将来をみつめながら、冷静にいじめられている状況を分析していることに驚きました。私からは、

  • 私から、担任の先生に話をしてあげられること
  • 学校と交渉するには、大人、保護者の力が必要なこと
  • 小学生で不登校を選ぶと、自力で勉強することはかなり大変な道であること
  • あと半年近くあるので、不登校を選ぶよりは転校の方がいいこと

本人自身が、転校も視野にいれているので、いじめの相談というより、自分の考えでいいのかどうかという確認のために電話してきたようでした。最後に、両親と話して結論を出すことと、もう一度、電話をもらうことを約束して電話を切りましたが、しっかりしていて小学4年生というのが信じられないほどでした。

こんなに、しっかりした子であっても、いじめに対して一人で立ち向かうのはほとんど不可能と言っても過言ではありません。教員がいじめに介入してくれなければいじめが止むことはありません。私たちは「いじめを解決した」と言うことはありますが、実質的には、現場の先生たちが「解決している」のです。私たちは保護者の方にアドバイスしたり、一緒に学校に付き添ったりしながら、学校に対して「いじめ解決」を促すことによって解決に導いているのに過ぎないのです。教師の力が必要なのです。

なんと言っても、いじめが解決されるかどうかは、教師の気概や指導力に左右されます。保護者から相談されなければ、何もしないで済まそうとする教師までいますので、この先生にやる気になってもらうことが必要です。そのため交渉力が重要となるのです。

一人の子を守るためには、保護者、教師、周りの大人が連携することが必要です。大人がいじめを発見する一番の方法は、子供たち自身が親や教師にSOSを出すことです。日頃から、「SOSを出しても怒らないよ。大丈夫なんだよ」と伝えてあげて欲しいと思いますし、保護者の皆様には、子供たちの変化を見逃さないように見守ってあげて欲しいと思います。