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いじめ自殺の男子「あす18歳の誕生日だった」

平成28年11月、学校にいじめの相談をしていた新潟市西区の県立高1年の男子生徒=当時(15)=が自殺した問題で、生徒の父親(46)が13日、新潟県議会総務文教委員会で口頭陳情を行った。父親は「あす12月14日は息子が生きていれば18歳の誕生日でした」と声を詰まらせながら話し、いじめ対策のための条例制定などを求めた。

 同委員会で父親は冒頭、「いじめ事件に対する教育委員会や教育関係者の理解不足、被害者や遺族への配慮のなさ、すべてが後手後手となり、子供たちの命と心を守りきれていていない現状は本当に深刻だ」と指摘。その上で、前例主義にとらわれない懲戒処分の基準や学校の内部通報者保護制度を含む条例を制定する必要性を訴えた。

生徒は28年11月21日早朝、JR越後線の線路上に立っているところをはねられ、死亡した。県教育委員会が設置した第三者委員会の報告書によると、同年9月ごろから悪口や不愉快なあだ名を言われるなどのいじめを受け、学校に相談したが解決しなかったとする内容の遺書が見つかった。

 第三者委が今年9月に学校側の対応の不備を指摘した報告書を提出。県教委の管理・指導の甘さも指摘されていることから、県教委は緊急事態と位置づけ、教員研修の強化などいじめ防止対策の見直しを進めている。

 県は11月、生徒の訴えに十分な対応を取らなかったとして、担任だった30代の男性教諭を減給10分の1(3カ月)にするなど当時の学校関係者6人と県教育庁の4人を処分した。