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虐待受けた子の心の叫び

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虐待を受けた子どもたちが多く暮らす児童養護施設の日々を追ったドキュメンタリー映画「葦牙(あしかび)-こどもが拓(ひら)く未来」が27日、4年ぶりに台東区浅草橋で上映される。目黒区で5歳女児が死亡した事件など児童虐待が収まらない現状に、虐待防止に取り組む評論家の西舘好子さん(78)が企画した。「子どもが負う心の傷を知ってほしい」と参加を呼びかけている。(加藤健太)

 映画は、盛岡市児童養護施設「みちのくみどり学園」を舞台に、虐待などで親と暮らせなくなった子どもたちの成長を描く。ドキュメンタリーを多く手掛けてきた小池征人監督が施設に4カ月住み込んで撮影した。葦牙は葦の若芽のことで、子どもたちの力強さを表している。

 当時のプロデューサーだった映画監督の都鳥伸也さん(36)によると、作品は虐待への関心を広めようと作られたが、プライバシー保護のためDVDなどに複製していない。全国の自治体や団体が主催者となり、撮影翌年の2009年から14年まで150回ほど自主上映してきた。

 今回、西舘さんは「虐待問題を多くの人と考えるきっかけにしたい」と、児童虐待防止推進月間の11月に合わせて企画した。小学生の男児が「いじめないといじめられる」と叫ぶシーンが印象的だったとし、「子どもの心の声が胸に突き刺さる作品」と語る。

 児童虐待防止法が施行された2000年、西舘さんはNPO法人日本子守唄協会台東区)を設立。「親子の絆を育んできた子守唄の大切さを再認識してもらおう」と考えたからだ。以来、子守唄の普及を通じて虐待防止を訴えてきた。

 目黒区の虐待死事件を例に「氷山の一角。この瞬間も『助けて』と叫んでいる子がいるはずだ」と語る西舘さん。上映会に向けて「子どもの叫びに敏感になれる社会にしたい。その一歩になれば」と話した。

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