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国調査で「“いじめ”はない」が約9,000校って本当???

TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月〜金曜7:00〜)。11月7日(水)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、弁護士の高橋知典さんが、文部科学省が実施した“いじめ”の調査結果について意見を述べました。

文科省の調査によると、全国の小中高校などが2017年度に認知したいじめの件数は、前年度比28.2%増の41万4,378件で過去最多だったことがわかりました。“ケンカ”“ふざけ合い”もいじめに含めるようにした2016年度の結果同様、いじめの認知件数は増加しています。文科省は「積極的な認知が進み、早期の対応につながっている」と肯定的な見方をしています。

◆法律によると「されて嫌なこと」は“いじめ”

高橋さんは、この調査結果を疑問視しました。2013年に制定された「いじめ防止対策推進法」によると、「本人がされて嫌なことはいじめに該当する」とされています。しかし調査結果では、「いじめの認知は1件もない」と回答した学校が24.5%(9,151校)あることを紹介。「されて嫌なことがいじめなのに、こんな結果はあり得るのか」と疑問を呈しました。

また、「いじめが1件もないとする学校がこれだけあると、まだまだ、その実態に気付けていないのでは」と危機感を強めます。そして、「まわりの人がもっと声を上げるべきだ。見て見ぬふりをしないという意識を教育のなかで育んでいく必要がある」と主張しました。


◆学校では“道徳”より“権利”を教えるべきだ

公認会計士で税理士の森井じゅんさんは、「実際に起きているのは“犯罪”で、“いじめ”という言葉に矮小化されてしまっている。そこをしっかりと取り上げていかないといけない」と訴えました。

また、小学校ですでに教科化が始まっている「道徳」に触れ、「今、学校で必要なのは道徳より、“権利”の教育ではないか」と述べました。アメリカに留学経験がある森井さんによると、日本の教育では権利についてきちんと教えていないと語ります。そのうえで、「道徳よりも、人間の権利にはどういうものがあるのか、きちんと伝えていかないといけない」と呼びかけました。

さらに子ども自身が行動すれば、いじめから逃れられることを教えるためにも、「人間には物事を選択できる権利があることも伝えたい」と力説しました。