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先生に言っても無駄…

必要なのは教師の「意識改革」

2017年、広島市の中学校で女子生徒が、いじめを苦に自ら命を絶った。後を絶たない“いじめ”。
私たちは、繰り返される悲劇をどうすれば防ぐことができるのだろうか?

「いじめは“絶対悪”で“犯罪”ですから…。 “悪”ですから、絶対にこれは、やめさせなきゃいけないんです」

こう強調するのは10年以上に渡り、いじめ問題に取り組んできた『いじめから子どもを守ろう!ネットワーク広島』の山本浩徳代表だ。

2017年7月。広島市の五日市観音中学校で、当時3年生だった女子生徒が校舎4階から転落、死亡した。女子生徒は『いじめ』を伺わせる内容の遺書を残し、いじめを苦に自殺したことが指摘されていた。

1年半に渡り審議を続けてきた第三者委員会は、2018年12月『いじめが自殺の主な原因だった』と断定した上で、学校がいじめを防止するための施策の強化などを求める答申を市に提出した。

広島市教育委員会 糸山隆教育長:
2度と今回のような事案が生じないようにすることはもちろんのこと、広島市の学校が、いじめのない子どもたちにとって安全安心な場所となるよう関係者と一丸となって全力で取り組んでいきたいと考えております。

答申では学校側が女子生徒への嫌がらせを把握していながら、いじめとして認識しておらず適切な対応ができていなかったことを指摘している。

いじめから子供を守ろう!ネットワーク広島 山本浩徳代表:
いじめは絶対に許さないという文言は、今回の提言でも多数でてくるんですけど、それを本当のものにしていくためには教師の意識改革が必要です。いじめに対して熱心に取り組む先生を助けていくような、そういう学校の校長先生を含めた体制作りが必要なのではないかと思います。

女子生徒は小学校低学年からいじめを受け続け、中学3年になると『死ね』に代表される脅し文句。また、授業中の“からかい”や傘で叩かれたり、下校中に小石を投げられたり、いじめはより深刻になったと確認されている。しかし友達が「先生に言いにいこうや」と言っても、被害生徒は乗り気ではなく「先生に言っても無駄」「担任の先生に伝わると面倒なことになる」と話していたという。

女子生徒と先生との信頼関係を築くことは難しかったことが伺える。

亡くなった生徒の遺族は
「私達としては、娘の死を無駄にすることなく、どうやったら同じ思いをする人が出ないようにできるのか…いじめをなくすことができるのか…と、いうことをこれからも考えていきたいと思っています」とコメントしている。

いじめを学校に訴えても…

子どもをいじめから守るために親は何ができるのだろうか?
山本さんが相談を受けた中の一人。中学2年の時にいじめを受けていた友達と仲良くなったことがきっかけで、自らもいじめの対象となった広島市に住む現在22歳になる女性が、当時のいじめの状況を語ってくれた。

いじめを経験した女性:
ブログにいろいろ悪口を書かれたり、靴に泥入れられたり、あとは門の前で待ち伏せとかですかね。学校にも行きたくなくて…そうですね頭痛くなって、お腹痛くなって休んだり…

いじめはどんどんエスカレートしていったと言う。

いじめを経験した女性:
つらかったですね。びっくりっていうか…ほんとにこんなことドラマみたいなことがあるんだなあと思いました。

娘の異変に気付いた母親はすぐに学校へ相談した。しかし、学校の対応は思いもよらないものだった…

いじめを経験した女性の母親:
学校に相談して全く聞いてもらえなかったっていうのが一番のショックでした。
子どもだけでは絶対解決できないと思うんですよね。しかも親だけでも解決は、なかなか難しい。
先生方の理解がないと難しいですね。

学校やいじめの加害者の親に訴えるなどしたこともあり、娘へのいじめは収まったが、その後も次々とターゲットが変わり、いじめの根本的な解決には至らなかったという。

「いじめ自殺」を防ぐために親にできること…

山本さんは、子どもの様子からわかる“いじめのサイン”があると指摘する。

いじめから子を守ろう!ネットワーク広島 山本浩徳代表:
・急に子どもの元気がなくなる
・帰ってくるとすぐに部屋に閉じこもる
・理由のわらない成績の低下
・親の前で携帯メールを見なくなる
・急にお金を欲しがる
・頭痛を訴え学校に行きたがらない

さらに、子どもにいじめの予兆が見られた場合の親の対処法について山本さんは、このような方法があるという。

いじめから子供を守ろう!ネットワーク広島 山本浩徳代表:
メモを取り証拠に残すことが重要です。証拠を残す内容は…
・いつ、誰が、どこで、どのようないじめをしたのか
・加害者はひとりか、複数か 復数なら誰と誰か。
・それを目撃した子どもがいるのか、いたらそれは誰か
・けがをさせられことはあるか
・それをどう感じているか

山本さんによると、これらの証拠を学校側に「こんなことがありました」と、提示することで学校側やいじめている側に対する一つの強い力になるという。

いじめを受けていた女性は、現在1児の母となり当時、命を大切にして良かったと振り返る。

いじめを経験した女性:
悩んでる子は、つらいといます。
ほんとにその時だけなんですよね…後々思うと…
終わってみたら一瞬だし、大人になれば全然、世界が違うしって思います。

いじめを経験した女性の母親:
あなたの絶対的な味方だからねって力強く言ってあげるだけで子どもは気持ちが楽になると思うんですけどね。いつか出口が見えるというか。だから生きてさえいれば絶対必ず、いいことがいっぱい待ってるんで何とか生きていてほしいですね…