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教師が自殺した生徒にしていた事

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山口県立高校で起きたいじめによる自殺事件。再調査の結果教員によるいじめも認定され、各所から多くの驚きの声が上がりました。

教師がいじめに加担するという悲劇を繰り返さぬよう取るべき対策について記しています。

教師は「いじめ」から逃げてはいけない

2月、1年で一番寒い季節とも言われますが、梅の花も咲き始め春の訪れが感じられます。子供たち、特に受験生にとっては、入学試験があったり、合格発表があったりと落ち着かない毎日を送っていることでしょう。

この時期は、例年、いじめ相談が増える月でもあり、私たちのところも1日で10件を超える相談が入ってくる日が続いています。いじめ解決を急ぐことも大切ですが、まもなく学年末を迎えますので、保護者としては「加害者の子たちとは一緒のクラスにしないでください」ということを伝えておくことも忘れないようにしていただきたいと思います。

先月末、「今国会に、いじめ防止対策推進法改正案が提出される」というニュースが流れました。超党派の議員による「いじめを放置した教職員を懲戒処分の対象とする」ことを盛り込んだ改正案であり、与野党の賛成多数で可決、成立する見通しというものです。この改正により、いじめを放置し隠蔽するような教師に自覚を促し、また、教師としてのあるまじき行動を抑止することが期待できると考えています。

教師の中には、隠蔽どころか、生徒をいじめる教師がいます。「大人である教師がいじめる」などというのは、立派な犯罪です。2016年7月、山口県周南市で高2の男子生徒が自殺した事件で、教職員らによる「いじめに類する行為」が認められました。2017年に第三者委員会は、「いじめだけが自殺の要因ではない」と公表していたのですが、再調査の結果、今年の2月5日、県の検証委員会は、教師によるいじめに類する行為があったと認定したものです。この調査では、他の生徒からのいじめとして教室からの閉め出しや無料通信アプリ「LINE(ライン)」でのグループ外しなど18事象を認定。

教師によるいじめとして

  1. 全校生徒の前で名前を呼び周囲が笑った
  2. 雑用の押し付け
  3. テスト中に「ちゃんとやったんか」と個別に話しかけた
  4. 対応に困るようなことを言う
  5. 授業中に不必要に名前を連呼したこと

の5項目があげられています。この点について、調査委員会の委員長の言葉として「“いじりと呼ばれていたいじめが無自覚に繰り返され周りの生徒・教職員も日常の風景のように受け取り問題意識を持つことがなかった」との報道があります。あまりにも悲しい状況です。

被害者の父は、「息子が受けた苦痛・屈辱・孤立は、生徒さんたちが“いじりと呼ぶほど軽いものではありませんでした。最も驚き、怒りを感じたのは、再調査で明らかになった教員によるいじめです」と話しています。関わった教師たちは、生徒たちの「あいつはいじめてもいい奴だ」という雰囲気に流され、自らもいじめに加担し、「笑い」をとろうとしていたようにも見えます。頑張っている先生たちにもいい迷惑です。頑張っている先生を応援し、ひどい教師を許さないためにも「教師への懲戒」を法律に盛り込むことを、早急に実現してほしいものです。

ただ、再調査の結果、教師によるいじめにまで言及したことは評価できると同時に、「学校側がいじめに対して積極的に関わろうとする姿勢が出てきているとも思います。こんな悲劇を繰り返さない為にも、教師には「いじめは犯罪」という姿勢を徹底していただきたいと思います。

冒頭に述べましたように、いじめ相談が相次いでいます。その相談の中には、去年の5月からいじめられているという相談や、学校と何度も話し合っているが、一向に改善しないという相談もありますし、事務所まで訪れて相談に来られる親御さんもいらっしゃいます。学年末が迫ってきているこの時期、持ち越すことは危険です。