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わが子が「ネットいじめ」の対象に

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人気の「TikTok」では青少年が安心安全に利用できるよう、どのような対応を行っているのか。ByteDance株式会社 執行役員 公共政策本部長の山口琢也氏にわが子が「ネットいじめ」の対象になったときの対処法について話を聞いた。

 

ショートムービーを手軽に楽しめるアプリ「TikTok(ティックトック)」が人気だ。テレビCMで働く女性かつ母親である上戸彩さんを起用したのは、デジタルネイティブ世代の子どもから、SNSをフル活用する学生、若い世代の社会人、そして親世代まで網羅し、若者だけのアプリというイメージを越えてユーザーを拡大し、魅力を高めていくことが狙い、と「TikTok」を提供するByteDance 執行役員 公共政策本部長の山口琢也氏は言う。

 新年度がはじまり、「TikTok」を含め人気のアプリやゲームをさっそく友達同士で楽しんでいる…というスマホを持ち始めたばかりのお子さまも多いのではないだろうか。

 多くの家庭では、子どもにスマホを持たせるときに、約束事を話し合う機会を設けているだろうし、各学校でもSNSの利用に関する指導が行われているだろう。しかし、どんなに使用時間や利用アプリを制限しても、発言内容に責任をもつように指導したとしても、実際には、どんなアプリを誰とどのように使っているのか、あるいはネット上で「いじめ」にあっていたり、目撃するなどのトラブルに遭遇していないかといったことは、子どもが親に伝えない限り、親はその事実を知ること自体困難な場合もある。

 わが子がネット上で「いじめ」にあったり、目撃するなどのトラブルに遭遇したりした場合には、どうするべきなのか?「TikTok」では青少年が安心安全に利用できるよう、どのような対応をしているのか山口氏に話を聞いた。

ByteDance株式会社 執行役員 公共政策本部長 山口琢也 氏

ユーザーのITリテラシーやモラルは?



--中学生、高校生、大学生、社会人、親世代までコミカルな映像を創作、公開して楽しんでいるようですが、利用に際して年齢制限はありますか。

「TikTok」は13歳から利用できます。メールアドレスまたは電話番号の登録か、ほかのSNSのアカウント連携で登録することで、映像を公開したり、友だち同士でつながったり、ダイレクトメッセージを送ったりすることが可能になります。現在登録時に年齢を入力する項目はありませんが、公開されている情報や写真で明らかに13歳未満のユーザーであることが確認できたり、通報などから確認できれば、アカウント停止・確認などの措置をとっています。現在150の国と地域で提供し、75言語に対応しており、5億人ものユーザーにご利用いただいていますが、どの国でも基本的にその国の法律に沿った対応をしています。

--最近人気の動画はどのようなものでしょうか?中学生、高校生、大学生、社会人、親世代ごとに違いはありますか。

 ダンスや音楽に合わせて歌うなどの動画が変わらず人気ですが、最近では自治体のPRや卓球のTリーグの公式プロモーションにも使われています。世代に関係なくトラベル、ペット、グルメは投稿も閲覧も人気があります。どんどん投稿される内容の幅やユーザー層が拡がっているという状況だと思います。閲覧だけで利用している方も多いですが、投稿数はどんどん増えてきています。また、TikTokをユーザーのクリエイティビティが発揮できる場にするべく「TikTok Spotlight」(ティックトックスポットライト)」というミュージシャンを発掘して支援していく新しい音楽プロジェクトも2019年4月に開始しました。

ByteDance株式会社 執行役員 公共政策本部長 山口琢也 氏
--ユーザーも投稿内容も幅が拡がってきているのですね。TikTokを利用する上での禁止行為についてはどのようなものがありますか。ユーザーのITリテラシー、モラル、著作権侵害の意識はどのように感じられますか。

 TikTokでは、どのようなコンテンツを投稿してよいか、どのような行為が許されるかを定めた「ネットワークコミュニティ規約」をユーザーのみなさまに守って頂きます。いじめを含むほかのユーザーを害する行為、性的な表現、法律に違反する行為を含む動画などは当然禁止しています。規約に反したコンテンツに対する通報は24時間365日審査を受け付けています。機械学習と目視でネットワークコミュニティ規約に反している、違法であることが明らかであると判断した投稿は即座に削除し、必要に応じて投稿者のアカウントを削除したり凍結したりするなどの対策をとっています。

 日々増える新しいユーザーに対して、TikTokやほかのプラットフォームを安全に利用するために、危険な撮影をしないようにとか、不適切な映像とはどいういものかなど、業界全体で継続してわかりやすく啓発・教育活動を行っていく必要があると考えています。TikTokでは、ユーザーが安心安全にTikTokを利用するための情報を取りまとめた「TikTokセーフティーセンター」(※)を開設すると共に、素晴らしい取り組みをされているほかのアプリ提供者や、さまざまな団体との連携を進めています。

 (※)2018年11月30日に開催された「TikTokセーフティーセンター開設記念・第1回TikTok Japanセーフティパートナーカウンシル」リセマム取材記事:「TikTokだからこそできる安全対策を」5億人のアクティブユーザーを支える取組みとは 

子どもが「ネットいじめ」の「被害者」になった場合は?



--ネット上での「なりすまし」「誹謗中傷」などは、壁の落書きとは違って「恥ずかしいので早く消してください」と壁の持ち主に言えば消えるものではなく、急がないとシェアされて拡がっていく恐れがあります。被害者は「一刻も早く消したい」というのが心情だと思います。わが子が不快な言葉を浴びせられたり、画像や映像を許可なく公開されたり、加工されて公開されたり、ネット上で自分になりすまして本人が意図していないことを行っていたり…といった、いわゆる「ネットいじめ」にあったとき、また、知っている誰かが苦しんでいることを知ったとき、どのように対処すればよいでしょうか。TikTokでの対処方法を教えてください。

 TikTokを利用していてアカウントをもっている人と、もっていない人で異なります。

TikTokのアカウントをもっている場合



 いじめ、なりすまし、迷惑行為などの規約に反した内容の動画や、ユーザーを見つけた場合は、そのコンテンツ動画や、その人のアカウントに対して「通報」をしてください。

TikTokのアカウントをもっていない場合



 利用していないのにもかかわらず、自分の名を語ってTikTok上で活動をしている人がいる、自分の画像が公開されているなどの場合は、TikTok IDや、ニックネーム、内容などを明記のうえ、 privacy@tiktok.comまでメールでご連絡をください。

ByteDance株式会社 執行役員 公共政策本部長 山口琢也 氏
 「いじめ」に関わる投稿は「ネットワークコミュニティ規約」で違反行為と規定しています。青少年の保護は最優先事項と考えておりますので、報告を受けた場合できるだけ速やかに対応いたします。また、「ネットワークコミュニティ規約」の内容を含む、TikTokを安全に利用するための理解度をチェックする「TikTokドリル」というコンテンツも用意しております。ドリルに取り組んで、お子さまの理解度を確認していただけると良いと思います。

TikTokドリル セーフティー編
TikTokドリル 詐欺被害防止編

--各教育委員会や地方自治体のいじめ相談窓口もSNSを利用できるなど充実してきました。そういった機関からの相談はどのように、どのくらいの頻度で届くのでしょうか。またTikTok上でいじめ相談を受ける予定はありますか。

 各自治体の相談窓口や地方法務局との連携はこれから検討していきたいと考えています。アプリごとに機能はさまざまなので、TikTokで発生しやすいトラブルはどのようなものかを把握し、効果的な対策を検討していきたいと考えています。一部ほかのSNSで始まっているいじめの相談を受ける機能は現在ありませんが、どのようなあり方が良いかを含めて考えていきたいと思います。

親子で安心「デジタルウェルビーイング」機能



--TikTokを利用する子どもとその保護者へメッセージをお願いします。

 まずお子さま自身がTikTokを楽しんでいることがわかったら、ぜひ保護者のみなさまも一緒にやってみてほしいと思っています。ただ危険だとアプリを取り上げるのではなく、一緒に体験することで、何がお子さまにとって楽しくて、どこが危険かを保護者のみなさまに感じ取っていただきたいと思います。TikTokには安全に利用するためのさまざまな設定が可能です。たとえば公開した動画にコメントを受け付けないよう設定することも可能ですし、ダイレクトメールの受信可否も設定できます。お子さまの目線に立って一緒に設定してもらえると嬉しいです。

 またTikTokには「デジタルウェルビーイング」機能が搭載されており、これを利用することで、お子さまの使用時間とコンテンツ視聴制限を設定することができます。「使用制限時間」は40分、60分、90分、120分から選ぶことができます。また、「使用制限モード」をオンにすると未成年のユーザーに不適切と判断されたコンテンツは表示されなくなります。また、ダイレクトメッセージを誰と行うことができるかを「友達・誰でも・オフ(誰にも許可しない)」から設定することができます。この機能にはログインとは別の4桁の数字のパスワードでロックすることが可能で、お子さまが勝手に変更することができないようにすることができます。

TikTok「デジタルウェルビーイング」機能の表示手順(左から順に黄色い囲み部分をタップする)(※2019年4月現在の画面)
TikTok「デジタルウェルビーイング」機能の表示手順(左から順に黄色い囲み部分をタップする)(※2019年4月現在の画面)

TikTok「デジタルウェルビーイング」機能の設定画面から「使用時間」の制限と、未成年に不適切だと思われるコンテンツを表示しないよう「使用制限」を設定できる(※2019年4月現在の画面)
TikTok「デジタルウェルビーイング」機能の設定画面から「使用時間」の制限と、未成年に不適切だと思われるコンテンツを表示しないよう「使用制限」を設定できる(※2019年4月現在の画面)


 さらに、保護者のみなさまもTikTokアカウントを登録することで、これらの機能を遠隔で設定できる新しい機能が2019年4月19日に拡充されました。親子でTikTokをそれぞれのスマホにインストールし、お子さまのアカウントとペアリングすることで、お子さまのスマホで使用制限を設定するのではなく、保護者が遠隔操作で設定できるようになりました。

 今後の展開としては、大学の先生などの有識者を招いたセーフティ教室や、動画制作を楽しめるワークショップのような親子で参加して楽しめる企画を通じた安心・安全な使い方の啓蒙活動の展開を考えております。お子さまの安全と保護者のみなさまの安心のための対策を強化し、誰でも楽しく使っていただけるようなプラットフォームとなるよう常に機能やコンテンツ監視を強化してまいります。

--ありがとうございました。

 今回は「ネットいじめ」の被害者になった場合の対処法を中心に話を聞いたが、逆に、わが子が明らかに著作権に違反した映像を公開していたり、誰かを傷つける行為を行っていたりした場合はどうするかも親子で考えたい。ネットに限られたことではなく「いじめ」や「違反行為」は、家庭のしつけの問題でもある。わが子のコントロールが効かなくなると、通報しないとならないことに至る。(*ここでの「通報」はネット上の違反行為をサービス事業者に連絡することの意)もしわが子が加害者になったとしたら、本人に厳重注意するのはもちろんのこと、被害者に対して誠意をもって謝罪する、といった勇気と責任ある行動が必要だ。そうすることが、無自覚で無責任な未成年に反省を促し、再発防止へと繋がっていくのではないだろうか。

 「誰もが楽しく、ネットを上手に活用する」。サービスを提供する側も、親も子も、共通してもっている願いだろう。

ByteDance社内の壁は賑やかで楽しいデザインByteDance社内の壁は賑やかで楽しいデザイン