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声優の春名風花 いじめ改革”提言”

TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。4月18日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、声優の春名風花さんが、学校における“いじめアンケート”の問題点について意見を述べました。

 

◆「いじめは、いじめる側の心の問題」

兵庫県多可町の町立小学校5年生の女子児童(当時10歳)が2017年5月に自殺した問題で、再調査をしていた第三者委員会は4月15日(月)、女子グループ内でほかの子と遊ばせないなどのいじめが「自殺の最も大きな要因」と改めて結論づけ、報告書を公表しました。

また、学校が実施したアンケートで女児が仲間外れにされていると認識していながら、学校側は具体的な対応をしておらず、報告書では「積極的な対応がされていれば、女児の疲弊感をキャッチできた可能性がある」と指摘しています。

春名さんは開口一番「学校で、もし少しでも嫌だなと思うことがあったら、無理をしないでほしい」と声を大にします。本来、学校は子どもたちが楽しく学べる環境でなければならないとし「学校が辛いのは、あなたの責任ではないということを知ってもらいたい。いじめを受けていることを(周りに)伝えることが“難しい”と思うのは、恥ずかしいことではない。いじめは、いじめる側の心の問題」と呼びかけました。


◆学校は「空気を読む場所」ではない

そして、学校の決まりやプログラムは、異なる大勢の人間を効率良く管理するためにあるものであって、「生徒は同じ方向を向かなければならないとか、集団から浮かないように空気を読んで作り笑いを浮かべたり、わざとはしゃいで見せたり……これらは生きていく上で必要のないこと」と断言します。

そんな学校環境とは異なり、今の社会が目指しているのは“多様性”。「自分のことを大切にするとともに、(社会に出れば)他者に寛容になる空気があるので、安心してほしい。学校は空気を読む場所じゃなく、将来の選択肢を広げる場所だということを理解してほしい」と背中を押します。

◆学校側の“不適切対応”「子どもにとって裏切り」

では、他人に助けを求めるためにはどうすればいいのか。春名さんは、学校の現状を次のように語ります。

いじめ調査アンケートをしている学校が多いが、残念なことにあまり機能していない」

今回の女児のケースだけでなく、過去にもアンケートいじめがあることが書かれていたにもかかわらず、学校側が何も対応せず、結果的に自殺に至ってしまったケースが少なくないと春名さん。

いじめを受けている生徒の悲痛な思いをおもんぱかり「アンケートを書かせておきながら何もしないのは、(学校側の)『話を聞くよ』という言葉を信用した子どもたちにとって裏切りだ」と語気を強めます。


◆「約束を破ったら責任を」

なかには、学校側のこんなずさんな事例も。いじめ調査をしたアンケート用紙を教諭が教卓に置いたままにしてしまい、その中身をいじめている側の生徒に見られ、いじめの実態を告発した生徒がいじめられるようになったことがあったそうです。

今回の事例のように、アンケートいじめが発覚しながら様子見に終始した学校の対応を変えるすべく、春名さんは次の提案を声高に訴えました。

「学校側が実施しているアンケートが、単なるパフォーマンスのためではないと言うのであれば、アンケートではなく誓約書にし、ちゃんと子どもたちと約束して、破った場合は責任を取ることを徹底してほしい」


「いじめアンケート」を「誓約書」に…子どもを守る“改革”提言