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兵庫の小5女児自殺

兵庫県多可町で2017年5月に町立小5年の女児(当時10)が自殺した問題で、町が再調査のために設置した第三者委員会は15日、報告書を公表した。仲間外れや、グループ外の児童と遊ばせない「囲い込み」などのいじめを認定し「解決できないと観念させられたのが自殺の最大の要因」と判断した。

報告書や委員によると、小4だった16年秋ごろから、数人のグループ内で太ももを蹴られ、トイレで服をめくって胸を見せ合ういじめに遭った。仲間外れにされ、休み時間にはグループの数人に見張られて他の同級生らと遊ぶとにらまれるようになった。屋外で遊ぶのが好きだった女児は1人で読書することが多くなり孤立を深めた。

学校の対応も問題視。16年11月、児童へのアンケートで仲間外れが指摘されたが、教員らは事実関係を確認しなかった。17年2月にグループと距離を置いていたのに気付いた養護教諭が担任に状況を伝えたが、担任は様子を見るだけ。学校側は1人で読書をしていることも親に伝えなかった。

教育委員会の第三者組織は昨年7月、女児の性格や、グループ内でいじめの加害者と被害者が頻繁に入れ替わる「いびつな社会関係」だったことも自殺の一因に挙げていた。今回の報告書では「自殺を招いた要因として適切でない」と否定した。

女児の両親は弁護士を通じて「わが子が暴力を受け、行動や言動を監視されていたと知った。悲痛な思いに周りの大人たちが気付けなかったことが悔しく悲しい。再発防止策を強く望む」とのコメントを出した。吉田一四町長は記者会見で「結果を重く受け止め、再発防止に全力で取り組む」と謝罪した。

この問題を巡っては昨年、遺族が町教委に対し「どのようないじめがあったのか分かりにくい」として再調査を要請。町として調べ直していた。