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兵庫県尼崎市立中学2年の女子メモを残して自殺

2017年12月に兵庫県尼崎市立中学2年の女子生徒(当時13歳)が「学校がしんどいです」とのメモを残して自殺した問題で、学校がいじめに適切に対応しなかったとして、母親が市に慰謝料など約7900万円の損害賠償を求めた訴訟の弁論準備が1日、神戸地裁尼崎支部田中健治裁判長)であった。市側はいじめを放置した安全配慮義務違反を認めず、請求の棄却を求める考えを明らかにした。

 

市教委の第三者委員会が今年3月に公表した報告書では、いじめを認定し、「学校に絶望し、複合的な要因が絡み合って自殺した」と結論づけていた。学校の対応については、自殺する前月に女子生徒が回答したいじめを受けていることを示唆する記述を含むアンケートについて、報告書では、「(担任教諭が)他の教諭に共有することなく、対処を怠った」と指摘。自殺当日に部活動を巡り別の教諭が女子生徒を叱責したことについても、「不適切な対応」と学校側の対応を批判した。

 しかし、弁論準備で提出された市側の準備書面では、担任教諭については「必要な対応をした」、別の教諭についても「女子生徒の今後を思い叱責した」などと報告書と異なる主張をし、市側の安全配慮義務違反を全面的に否定。いじめの悪口については部活動や学校の教諭が当時は知らなかったとした。

 報告書を受けた3月の記者会見で、稲村和美市長は「報告を重く受け止める」と述べており、遺族の代理人弁護士は「謝罪した市側の記者会見はいったい何だったのか。反論を準備したい」とコメント。市教委の担当者は「係争中のためコメントできない。(市側の主張は)報告書の内容を否定はしていない」と話した。