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柏市、中1対象にLINEアプリ実験

いじめを早期発見?を目的で、

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無料通信アプリ「LINE(ライン)」などネット上で増加するトラブルを防ごうと、千葉県柏市は七日から、一部中学校の新一年生を対象に、子ども同士のやりとりを監視するスマートフォンのアプリの実証実験を始める。いじめや犯罪の早期発見が目的だが、子どものプライバシーに踏み込みかねないと懸念する声もある。 (三輪喜人)

 アプリは、ベンチャー企業エースチャイルド(東京都港区)が開発した「Filii(フィリー)」で、市によると、自治体が導入するのは初めて。「バカ」や「迷惑」、援助交際を意味する「%」といった隠語など、いじめや犯罪に関連しそうな約二万語が登録されている。

 子どもがラインやフェイスブックのメッセージ機能などで受け取ったメッセージの中で、登録された単語があったら、日付と相手、単語が保護者に通知される。

 実験期間は七月二十日まで。市内の中学校十五校の新一年生と保護者を対象に希望者を募り、アプリを無償で配る。トラブルになりそうな場合は、市少年補導センターが窓口となり、学校や警察などと協力して対応する。

 補導センターによると、昨年、市内の中学二年生約千五百人を対象に調査したところ、三人に二人がラインを利用していた。これまでネット上の掲示板などを見回るサイバーパトロールは実施してきたが、第三者はラインのやりとりを見られないため、対策に限界があった。

 実験では、スマホの利用時間や時間帯のデータも匿名化して集計され、市に提供される。市は「親子間のコミュニケーションを促し、トラブルを早期発見したい」(同センター)と期待する。

 ただ、子どもの会話の相手は、自分が口にした問題発言を第三者に特定されることになる。情報セキュリティ大学院大の湯浅墾道(はるみち)教授(情報法)は、「全体的には、通信の秘密や個人情報保護などをうまくクリアしている印象だ」とする一方、「メッセージを送ってきた相手にアプリを使っていると知られないまま親に通知するので、子どもたちのプライバシーで問題が生じる恐れがある」と指摘。

 さらにラインでは、友だちをグループから排除する「ライン外し」などのいじめが問題化していることを踏まえ、「(アプリの使用は)子どもの行動を親が知る手助けになるが、ラインを取り巻くすべての問題が解決するわけではない」としている。

◆ネットで会話 トラブル続発

 LINE(ライン)が青少年のコミュニケーション手段として急速に普及する中、会話のトラブルが殺人など凶悪事件に発展したり、犯罪の連絡手段として用いられるケースが相次ぐ。

 二〇一三年に広島県呉市専修学校の女子生徒=当時(16)=が殺害された事件では、元同級生との悪口をめぐるトラブルが原因だった。昨年二月に川崎市で起きた中一男子殺害事件では、犯行グループがラインを使い、殺害された少年に対する暴行を提案していた。

 子どもを守る対策として、愛知県刈谷市の小中学校は一四年四月、午後九時以降はスマホを使わせないなどのガイドラインをつくり、保護者に呼びかけている。東京都教育委員会は今月からラインの運営会社と協力し、情報モラルの効果的な指導法や補助教材の開発を始めた。