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生駒里奈 いじめ乗り越えたアイドル

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ダンスが大好きな普通の少女は、小5の時にいじめを受け、高校でも標的になった。ここから逃げたい、とまで思い詰めた15歳を待っていた運命とは…。日刊スポーツ東北6県版では毎週木曜日、東北ゆかりの現役アスリートや芸能界のスターに、生い立ちやターニングポイントを聞いていきます。第1回でいじめ体験を告白した乃木坂46の生駒里奈(20)。家族の支えもあって乗り越えた経緯、そして独自のアイドル論も語りました。

 高1の夏休みでした。お父さんが乃木坂46のオーディションを受けてみないかと言ってくれました。お父さんは芸能界が好きなタイプじゃないけど、たぶん、気づいていたんじゃないですかね。ダンスのレッスンには行っていたんですけど、高校に入って私が何もしてない、毎日本当に暇だったし、やることが見えなくて。それを見かねてちょっと刺激を与えようとしてくれたんです。

 私は私で(高校での)3年間ムダにするなあ、って思っていたので、ダンスが毎日できる生活の方が楽しいから、学校に行くよりいいなって。受かったらラッキーだなっていう気持ちでいたんで。だから、アイドルってけっこうやることいっぱいあるなって、入ってから知りました(笑い)。芸事が好きじゃないお父さんがなぜ乃木坂46を勧めたのか、今もわからないです。運命という言葉を使おうと思っている。これはもう(芸能界に)入る運命だったんだとお母さんともしゃべっています。

 オーディションに合格したのが夏休みの最終日で、次の日、学校に行かなきゃいけないから行ったら、今まで仲良くなかった子からもたくさん話しかけられて。その時はほんと、人間不信になりました。

 今年の1月、地元の成人式に出たんです。私が座っていたら、みんなから乾杯しに来て。全員じゃないけど、小学校から中学校も同じ人がいて。私は乃木坂46のいこまちゃんとして扱われるわけじゃないですか。見返してやるぞ、という気持ちがけっこう原動力なんで。充実した学校生活を送っていた人間に対して、どうだ、こんな私でも頑張って来たんだぞというのを見せて、見返したかったので。それができたから、ああ、もうOKって思って。「今までありがとう」って心の中で言って来ました。儀式ですね。昔のことはそこで全部切り離して来ました。

 今でも正直、集団行動は苦手です。でも芸能界って、変なことをしていいじゃないですか。変なことっていうか、他の人と違う動きをした方がいいじゃないですか。普通に髪の毛をふわふわに巻いて、かわいいお洋服を着て、みんなと一緒というのもいるけど、でもこういうふうに変わった私がいても、「いいじゃん、いこまちゃん、それおもしろいよ」って言ってくれる人がいるんですよね、この世界にいたら。それが許される空間なのでやりやすいんだなって思っています。あのまま高校生、大学生を続けていたら、どんな自分になっていたかわかりませんが、今は、「なんかおもしろいやつ」って言われる世界に来られたらから、すごくうれしいですね。

 乃木坂で一緒にやっているみんな、夢はバラバラなんですけど、違う夢を追いかけているからこそ、自分の中の一生懸命は変わらないでいられるし。乃木坂46にいるからこそ、将来のための経験がたくさんできるとみんなわかっているから、乃木坂で行動するときもしっかりやるし、それがいいと思いますね。

 アイドルを目指している子供たちへのアドバイスですか? この間、ミッツ・マングローブさんと対談させてもらって、なるほどなと思ったのが、アイドルって選ばれた人がなるんだっておっしゃってて。だからアイドルになりたかった人はアイドルになった時点で目標を達成してしまうから、何か違う目標のために自分を磨く、輝かせる手段としてアイドルをやった方がいいんじゃないかって。いろんな可能性を開けるのはアイドルかなって思います、男も女も。アイドルというのは職業じゃないので、自分をもっと良くする手段として選んで来て欲しいなって思います。

 本当に恵まれた場所だからこそ、感謝を忘れずに行動しなきゃいけないと思います。アイドルを超えた先の目標のために頑張らないと、ただのアイドルで終わります。そこで終わらせないためにはどうすればいいだろうっていうのが、次の段階じゃないかなあ。私はバラエティーもやりたいし、お芝居もできたらやりたい。せっかく来られた場所なので、チャンスと思ってやってますね。秋田の時の自分に戻りたくないんで…。できるだけ芸能界にいる時間を長くしたいですね。(おわり)