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いじめを報告書に

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチは、性同一性障害者や同性愛者といった性的少数者(LGBTなど)の児童・生徒へのいじめに関する調査報告書「出る杭(くい)は打たれる」をまとめた。

 

 調査は昨年8〜12月、インターネットによるアンケートと聞き取りを行った。アンケートに回答した25歳未満のLGBT当事者458人のうち、「学校で先生や生徒がLGBTに対する暴言や否定的な言葉、冗談を言っているのを聞いた」と答えたのは86%、「先生が言っているのを聞いた」と答えたのは29%だった。

 

 聞き取りは14都道府県でLGBTの生徒や元生徒、教職員ら100人以上に実施した。報告書では、高校生の時にゲイだとカミングアウトしたが、体育教師から「お前の隣にいるだけで俺までホモだと思われる」と言われ、同級生にツイッターで実名や画像を投稿して中傷されたという男性の話や、高校の保健室の教師に「自分を責めないで。あなたは一人じゃない」と言われて救われたというトランスジェンダー当事者の話などを紹介。今年見直し時期に来ているいじめ防止対策推進法の中で、LGBTの生徒がいじめに遭いやすい立場にあることを明記し、教員養成課程にLGBTの生徒への対応についての研修を義務化することなどを提言している。

 同団体の土井香苗日本代表は7日、東京都内で行われたシンポジウムで報告書について発表。「LGBTの子供に対するいじめへの対応は、教員の個人的な考えに左右されているのが現状」と指摘し、「すべての子供が安心して安全な環境を享受できるような法整備が必要。政策の中に明記することが社会的理解につながる」と訴えた。

 また、世界で初めて同性婚を認める法成立の立役者となったオランダの元国会議員、ボリス・ディトリッヒさんは「日本の学校では制服や男女別の行動など男女の分離が厳密に行われており、LGBTの子供が排除や暴力に遭いやすい構造になっている」と話した。