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原発いじめ問題 生徒側 150万円の支払いもいじめと認定

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、横浜市自主避難してきた生徒がいじめを受けていた問題で、生徒側は同級生に遊ぶ金としておよそ150万円を払わされていた行為が、いじめと認定されなかったことについて、改めるよう求める文書を横浜市に提出しました。

この問題は、原発事故で横浜市自主避難してきた、現在、中学1年の男子生徒が、転校してきた小学校でいじめを受けていたものです。

横浜市教育委員会の第三者委員会は、同級生から名前にばい菌の「菌」をつけて呼ばれたり蹴られたりした行為はいじめと認定しましたが、同級生に遊ぶ金としておよそ150万円を払わされていたことについては、「お金をおごった行為だ」などとして、いじめとは認定していません。

調査に不服がある場合は市長宛てに意見を述べることができ、生徒側の弁護士は10日、横浜市役所を訪れ、150万円の支払いについても、男子生徒は心身に苦痛を訴えており、いじめと認定するよう求める文書を提出しました。文書では、「暴行などを加えていた子どもからの要求でお金を渡さざるをえなかった」としています。

横浜市教育委員会の伊東裕子担当部長は「内容を確認したうえで市長に報告するとともに、対応を考えたい」と話しています。

市長宛て文書(抜粋)普通の生活取り戻したい

文書の提出に合わせて、男子生徒が横浜市の林文子市長に宛てに書いた文書の抜粋も公開されました。

この中で、男子生徒は小学5年生のときに、およそ150万円を同級生たちに払わされていた行為について、「またいじめが始まると思って、何もできずにただ怖くてしかたなくて、いじめが起こらないようにお金をだした」。
「お金を取られたことをいじめとして認めて欲しい」。「好きでお金をだしているわけじゃないのに先生は俺のせいにするの?」と訴えています。

そして、「前みたいに普通に外を一人で歩いたり勉強がしたい」。
「早く引っ越しをして自由に歩きたいし、引っ越し先の友達と遊びたい」などと、早く普通の生活を取り戻したいという気持ちもつづられています。

保護者「子どもや親の立場で改革を」

男子生徒の保護者は弁護士を通じてコメントを公表し「学校、教育委員会は金品が絡んでいることだけでもいじめと認識し対応すべきで、初期対応をきちんとしていただけたら被害は最小限で抑えられていたはずです。いじめから逃れるために息子はお金を渡したんです。加害生徒がお金を要求してきたことをきちんといじめと認めてください」としています。

また、改めて当時の対応を検証するために設置された検討委員会について「当時の先生方、教育委員会の方が、なぜ、いじめとして扱わなかったのか聞き取りを含めた報告がまだ何もされていないことにがっかりしています。今度こそ真摯(しんし)に受け止めて学校や教育委員会の在り方を見直してください。子どもや親の立場にたった対応がされるように改革してください」と検証の徹底を強く求めています。

横浜市長「早急に対応

横浜市の林文子市長は「男子生徒の文書には大変つらい思いが表れており、初期の段階で寄り添った対応ができなかったことを改めて申し訳なく思います。いただいた内容を精査し、今後の対応を早急に検討します」とコメントしています。