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いじめ問題に井ノ原快彦「どんな原因があろうと、いいわけがない!」

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番組で取り扱われたのは「いじめ後遺症」。子どもの時にうけたいじめの記憶を、大人になってもトラウマとして引きずり続けてしまうというものだ。この問題は同月6日の『あさイチ』でも取り扱っており、今回は反響編として「いじめ後遺症」の対処法を取り上げていた。

 6日の放送で井ノ原は、いじめ被害者に対して大人が「あんたにも悪いところがあったんじゃない?」と諭すことについて、「これはありえない」「いじめる奴が絶対悪い」とばっさり切り捨てていた。また親が子ども同士の問題に介入することについては強く支持し、「これは喧嘩じゃないんだから(両成敗ではない)」と言い切っていた。いじめを断罪する井ノ原の姿に勇気をもらった視聴者は多かったようで、放送後、twitterでは井ノ原を絶賛する声が数多く見られた。

 20日の放送でも、井ノ原は大人の対応について疑問を投げかける。中学時代に、同級生から理由もわからないまま無視され続けるいじめを受けた20代の女性が、当時、親から「あんたがいけないことしちゃったんじゃないの?」と言われたという事例が紹介されると、井ノ原は「どんな原因があろうと全員で個人を無視していいわけがない」と主張。そして、大人が子どもをいじめることこそ、最も怖いものだと言った。井ノ原は6日の放送でも「虐待も一種のいじめ」と指摘し、「いじめ後遺症」と同じような作用を持つ可能性を述べ、大人の責任を追及していた。

なぜ井ノ原はいじめ問題に熱くなるのだろうか。それは二児の子を持つ父親だから他人事ではないというだけでなく、自身も昔いじめを受けたことが関係しているかもしれない。エッセイ『アイドル武者修行』(日経BP)で井ノ原は、小学校時代にいじめを受けていたことを明かしている。エッセイによれば井ノ原は、祖母がかけてくれた「苦しいことは、その人が耐えられるから降ってくるんだ」という言葉を、「いじめられているということは、いじめている人より優れている」と解釈することで救われたという。

 また、このいじめ被害経験を通じて「人の心の動きとか痛みに敏感になりました。結果的に今の仕事にすごく役立っています」とも綴っている。

 確かに『あさイチ』を見ていると、井ノ原の人の痛みや弱者とされる人々への対応には目をみはるものがある。例えば『あさイチ』でセクハラ問題が取り扱われた時に、共演者の有働由美子アナが「関係性がある人からのセクハラ発言はあまり気にしない」と言うと、井ノ原は「有働アナが“強い人”だからといって、何でも言って良いわけはない」「相手がどう思うかってことを常に考えないと、加害者になる」と自論を述べ、スタッフや共演者をけん制していた。たとえ有働アナが関係者のセクハラ発言を気にしないといって、セクハラ発言が許されるというわけではない。「関係者ならセクハラしてもいい」と勘違いする人間がでかねないし、周囲の人間がその発言で傷つくこともあるだろう。そんな井ノ原について、有働アナは自著『ウドウロク』(新潮社)で、『あさイチ』を担当することを知らされたときはアイドルとやることに不安を感じていたが、今となっては「いのっちがフォローしてくれる」と全幅の信頼を寄せていることを綴っている。

 いちアイドルであったが、今ではすっかりキャスター姿が板についた井ノ原。だが、けっして堅物なイメージはついていない。後輩のジャニーズと共演した時は、おどけながらギャグを言ってみせたり声援を送ったりと、場に応じて切り替える柔軟性もある。底知れないポテンシャルを持つ井ノ原が今後どれだけの活躍を見せてくれるのだろうか注目だ。