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いじめの傍観者が刑事上の責任を問われる可能性があるか?

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昨今取り沙汰されている「いじめ問題」。この問題には親の監視が行き届かない学校、つまり子供たちの間だけで起こるという独特な一面があるが、中でも「傍観者」の存在が一層この問題を難しくしている。というのもいじめの傍観者の多くは、自分がいじめられないために仕方なくといったように、故意でいじめに参加しているわけではないものの、確実にいじめられる側の心理的な負担の要因となっているためである。今回はまず、一般的にはこのような「傍観」がどのように捉えられているのかを確認したい。「いじめの傍観者のこと」という投稿では、傍観者もいじめの加害者と言えるかなど、いじめ問題についてアンケート形式で問うている。


■「傍観者」は加害者と被害者のどちら側?

それに対して寄せられた回答が以下である。

「私の場合は、いじめられると、いじめてくる人より傍観者が見て見ぬふりをする方が耐えられないと思います」(noboundlyさん)

「本来傍観者は第三者的立場であると思います。それをいじめを許容している、と捉えるのは、いじめる側といじめられる側の認識の問題です。ただし、傍観者の立場や態度にもよろうかと思います」(daidouさん)

「なぜ気がつかなかったのかとマスコミが追求したりしますが、その追求の仕方を間違えれば大人が行うイジメと言う事に気がつかないのと同じで、当人達はイジメをしていても軽い物という感覚だったり、遊びだったり、制裁目的だったりで本当にわかりにくいのです」(kyo-moguさん)

傍観者の方がタチが悪いとの意見が見られる一方、傍観者まで責任を追及することの難しさが言及されている。

■「傍観者」には法的な責任が存在する?

ではこの傍観者、法的にはどのような責任が問われるのだろうか? 清水陽平弁護士にお話を伺い、ドラえもんに登場するいじめっ子の代表格ジャイアンになぞらえて説明していただいた。

「いじめを知っている先生や友達、ジャイアンの両親は、単に『知っている』というだけでは罪に問われません。もっとも、本来注意をすべき先生や両親が何も注意しないことでジャイアンが精神的にいじめをしやすくなっているといった状況があれば、ジャイアンに成立する(ここでは年齢は考慮しないことにします)犯罪の幇助罪に問われる可能性があります」

念の為付け加えておくと、14歳以下は刑法上の責任が問われることない。

「友達にはジャイアンを注意すべき法的な義務はないですし、注意すれば自分が暴力をふるわれる可能性も高い以上、注意することを期待するのは難しいです。もっとも、暴力をふるっているところを囃し立てたりて、ジャイアンがいじめをしやすい状況を作っていたような場合には、幇助罪に問われる可能性もあります」

ここで大切なのは傍観者として責任を問われる可能性の大きさではなく問われる可能性があるということである。無論「傍観者」とならないことが一番であるが、止むを得ない事情がある場合でも、最低限このことは心得たうえで振る舞って頂きたい。