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LGBT「いじめ経験」58%

LGBTなど性的少数者の58%が学校生活でいじめにあっている――。こうした実態が宝塚大看護学部の日高庸晴教授の調査でわかった。

 調査はライフネット生命保険の委託で、2016年7~10月、インターネットを通じて実施した。国内に在住する性的少数者、約1万5000人の回答を得た。

 いじめの解決に先生が「役に立ってくれた」と回答した人は14%。学校の中で教員の支援を十分に得られず、苦境に立たされていることが浮き彫りになった。

 学校で同性愛について「一切習っていない」と答えた人の割合は20代では59%、10代では48%と全体の68%よりも低く、若い世代では性的少数者の存在が認知され始めていることがわかる。

 その半面、同性愛について「否定的な情報を得た」「『異常』なものとして習った」と答えた割合は20代、10代ともに26%で全体(23%)より3ポイント高かった。日高教授は「メディアや先生からの情報が増える一方で、それがからかいの文脈で使われる場面も増えているのかもしれない」と分析している。