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宮城仙台市 引き継がれなかった「いじめ」情報で中2自殺

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仙台市の市立中学2年の男子生徒(13)が自殺した問題で、この中学校の校長は1日、「いじめがあったと認識している」と初めて認めた。それらは「解消された」として、今春赴任した校長には引き継がれていなかった。

 「いじめと言うべきだったと反省している」

 1日夜に開いた保護者説明会後に記者会見した校長は、こう謝罪した。校長と学年主任によると、学校が認知、指導したいじめは昨年5月から12月までに5件。同級生から「くさい」と言われたり、物を投げられたりしていた。

 2月には教室で追いかけっこをして別の生徒の足に引っ掛かって転び、手首を骨折したこともあったが、「靴ひもを結んでいる生徒につまずいたため、いじめではなく事故」とした。

 校長はこうした事案について「(前任者からの)引き継ぎはなかった」と明かした。「そのつど(いじめが)解消され、継続していなかったから」だという。

 ただ、昨年12月に生徒の机に「死ね」と書かれていた件は、書いた人が分からず解消には至っていなかった。しかし、3月に男子生徒が「気にしていない」と話したため、学校側は解消したとみなしていた。

 関係者間で情報が共有されていない状況も露呈した。4月29日の会見では「生徒間のトラブル」としていたケースが、1日には一転、「いじめ」に。校長は「前回は詳細を把握していない部分もあり、いじめと認定するか迷ったまま会見に臨んだ」と釈明した。

 いじめの詳細について問われるたびに、手元の資料に目を落として確認。市教委の担当者らが駆け寄る作業が繰り返され、沈黙が度々続いた。

 また、今回は市教委のマニュアルに反し、学校が、いじめに関係した生徒の保護者に情報を伝えていなかったことも分かった。

 奥山恵美子市長は2日、「多くの保護者や関係する先生がきちんと情報を共有する努力を行うべきだった」と指摘した。

 一方、自ら任命した大越裕光市教育長の進退については「(今後の)検証は一連の経過にたずさわった教育長の下で進めるべきだと今日時点で判断している」とし、罷免(ひめん)などの可能性を否定した。