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子ども同士のトラブル、どう対処する?

子どもが幼稚園や小学校などに入ると、親が知らない「子ども同士の世界」が始まります。集団生活の中で成長していく姿を見るのは嬉しいものですが、親の目が行き届かない分、「いじめ」や「子ども同士のケンカ」などを心配するママも多いのではないでしょうか? 今回は子ども同士のトラブルやいじめの対処法についてまとめました。

いじめかトラブルかを見極めよう

帰ってきた子どもが元気なかったりすると、ママとしては心配になりますよね。「〇〇くんにぶたれた」なんて話が子どもの口から飛び出すと、もしかしたらいじめられているのでは? ママの心も不安でいっぱいに。でも、もしかしたらいじめとは違う、子ども同士のトラブルかもしれません。

いじめと遊びの見極め方

いじめの原因で多いとされる「からかい」ですが、ちょっと見ただけでは遊びの延長と見えてしまうこともあります。追いかけっこやプロレスごっこは、お互いがじゃれているように見えるため、仲良く遊んでいると、周囲は認識してしまうのです。仮にいじめだとしても、「遊んでいただけ」「ゲームをしていただけ」と子どもたちは言い訳をするかもしれません。

いじめと遊びの違いはどのようなものなのでしょうか。決定的な違いは「嫌な思いをしている子がいて、それを他の子どもが楽しんでいる」、「やめて!と言っているのに、その行為を続ける」、「心や体を傷つけることを目的に行う」、「からかう側と、からかわれる側という役割が決まっている」、「参加の意思がない子どもを脅したり暴力をふるい、無理に参加させる」です。

なかには、いじめられていても、嫌という気持ちを言葉や表情で表現できず、笑って取り繕う子どももいます。笑っていても、あまりにも理不尽な扱いを受けている場合は、いじめを疑った方がいいかもしれません。

いじめとケンカの見極め方

ケンカもよく、いじめと混同されます。いじめとケンカの決定的な違いは「人数や立場が対等であること」。一人の子どもに対し、複数の人間が言葉や身体的な暴力を加えるのは、ケンカではなくいじめです。またケンカは立場が対等であることから、「やめ時」も両方が決めることができます。しかし、いじめの場合は、やめることができるのはいじめる方だけ。いじめられる方は、相手が飽きたり疲れたりして、いじめをやめるのを待つだけなのです。

いじめのサイン

前項で解説した「からかい」、「ケンカのように感じる」、「遊びのように見えるが嫌がっている」といった点で親がいじめを発見することもあれば、親が気づかないところで進むいじめもあります。

まず、子どもの持ち物をチェックしてみてください。学校などで、持ち物を隠されたり取られてしまっているケースもあります。鉛筆や消しゴム、ノートなどが必要以上になくなってはいませんか? 教科書やノートに自分の子どもが嫌がるような落書きはされていませんか? 上履きや体操着、給食袋はきちんと持ち帰って来ていますか?

また、体にキズやあざなどはないでしょうか。入浴時や着替えている時など、何気なくチェックしてみましょう。朝、登校する前に頭痛や腹痛などを訴える、といったこともサインとなります。

子どもはいじめられていることを言わない

幼稚園や小学校低学年の頃は「○〇くんにぶたれた」といった報告が本人からされることが多いのですが、大きくなるにつれ、子どもは言わなくなります。子どもなりにプライドもあり、屈辱的な扱いを受けていることを、大好きな親に知られることが嫌なのです。心配をかけたくないという思いも強いでしょう。また、話すことによって、いじめの嫌な経験を再び思い出してしまうのもつらいことです。いじめられている子どもは、我慢して親に言わないことが多いです。子どもの表情や持ち物の変化、交友関係の変化などを意識して、早期のいじめ発見に努めましょう。

子どものいじめに気付いたら

明らかにいじめられていることがわかったら、親としてできることはどんなことでしょうか。学校の先生に連絡する前に、家庭でできることをご紹介します。

まずは冷静になろう

子どもがいじめられているとわかったら、驚くと同時に悲しくなり、取り乱してしまうこともあるでしょう。早く解決したいあまり「担任の先生や親に連絡しよう」と思うかもしれません。感情的になる気持ちはわかりますが、ここで焦ってもいじめの解決にならないことが多いのです。まず冷静になり、わが子が「いじめがなくなること」を求めていることを意識します。そのためにできることは何か、落ちついて考えることが必要です。

子どもを問い詰めない

いじめがわかったとしても、子どもに「誰にいじめられたの?」、「いつ?」、「どこで?」、「なぜ言わなかったの?」と問い詰めるのはNG。そのつもりはなくても、子どもは責められたと感じて萎縮してしまいます。いじめられている子どもにとって、家庭は安全地帯。心の傷をいやす場所である家庭で、質問攻めになったら、子どもは居場所がなくなります。

子どもの味方であることを伝えよう

いじめに耐え、傷ついている子どもに大切なのは、「味方がいる」という安心感です。傷ついている子どもに対して「絶対にあなたを守る」、「あなたの味方」と伝えましょう。この安心感は、子どもにとって何ものにも代え難いものになります。そして、いじめに立ち向かうエネルギーにもなることでしょう。

いじめの内容を文字にする

先生や学校に連絡するときに、大切になってくるのは「いじめられていることに関する具体的な証拠」です。そのためにも、「いつ・どこで・誰が・どんなふうにいじめたか」を、子どもから聞き出すことがポイント。いじめられて、どんな気持ちになったのか、ケガや物を壊されたりしなかったかも合わせて聞き、忘れないうちにメモしておきましょう。持ち物が壊されたり、ケガをした場合は、写真を撮っておくといいでしょう。ケガをした場合は受診をして、診断書をもらっておきます。

こうして、いじめに関する実態を「文字化」しておくと、担任の先生や学校に連絡するときに役立ちます。漠然と「〇月ごろに、〇〇くんたち4人が学校の帰りに寄ってきて、ノートを破かれた」と言うよりも、「〇月〇日、〇〇くんと〇〇くんが、学校の下校途中、通学路の歩道橋まで追いかけて来て、ランドセルの中から国語のノートを取って破いた。とても嫌な気持ちだった」の方が具体性があります。実態を「見える化」することで、「いじめであること」を先生や学校に打ち出すことができるのです。

学校への対処法

文書や写真などでいじめの実態を「見える化」できたら、先生や学校に相談しましょう。文書にしているうちに、感情的だったママも冷静に考えることができるかもしれません。

学校への相談

要点をまとめた「文書」を提出すれば、担任の先生も落ち着いて読むことができるでしょう。口頭で伝えるのも悪くありませんが、感情的になってしまうばかりでなく、「言った」、「言わない」のトラブルが出てしまうことも。文書であれば、担任のほかにも、校長先生や学年主任の先生などと情報を共有することもできます。

大切なのは、「子どもがいじめられている事実」、「とても傷ついていること」を親が先生や学校に伝えること。いじめている側からも話を聞き、双方の言い分を聞くことも必要でしょう。担任の先生の反応がいまいちであったら、校長先生やスクールカウンセラーを巻き込むのもひとつの方法です。

学校への要望

文書には、いじめを受けた側からの要望として「いじめ加害者からの謝罪」と「再発防止策」を記載します。「回答は〇月〇日までに欲しい」と期日を設け、文書で回答してもらうように記しておけば、回答がだらだら延びたり動いてくれないといったことも防げます。気をつけたいことは、学校や先生と敵対関係にならないように心がけること。文書には、「学校と親が協力していじめを解決する」という意思があることを入れます。

学校が動かないときは

学校に要望を出して、いじめが解決に向かえばいいのですが、事態が全く変わらない……。そのような場合は、以下のようなことが考えられます。

・学校の対処方法が間違っている
学校側の「いじめは絶対にいけない」という意識が希薄。いじめ防止に関して、学校全体で意識の向上がされていない。
 
・先生が真剣にいじめの加害者や被害者と向き合っていない
 「(いじめた側は)悪気はなかった」といったスタンスで、話をまとめようとする。いじめは悪いと、加害者を叱らない。
 
このような様子が見られた場合、その学校にはいじめ解決の能力がないとみなし、次の手を打つことも考えましょう。たとえば、教育委員会や、その他の外部機関に相談するなどです。場合によっては「警察」も視野に入れましょう。

「大げさにしたくない」と思うママもいるかもしれません。でも、短期間で解決するには、いじめを実態を明確化し、訴えていくことが大切です。いじめは子どもの心に深い傷を残します。短期間での解決を目指し、子どもの心を守りましょう。

自分の子どもがいじめをしていたら

これまでは、「自分の子どもがいじめられていた場合」でした。でも、子どもの世界の中では、しばしばいじめの被害者と加害者が入れ替わることも起こります。ここでは、自分の子どもが「いじめの加害者であった場合」を考えてみます。

「いじめ」かどうか考える

子どもがいじめられているのは、親にとってはつらいもの。でも、反対に優しい子に育っていると思っていたわが子が、いじめの加害者であったときはどうでしょう。同じようにつらく、悲しい思いをするはずです。

そんな時に「うちの子どもは悪気はなかったのでは」と思う親も多いかもしれません。前項でも解説しましたが、「いじめ」の原因でもっとも多いのは「面白半分・からかい」。本人にとっては、友達への悪ふざけがエスカレートしてしまっただけと考えている可能性もあります。それでも、いじめられた側が深く傷つき、嫌だと思っているのなら、それは「いじめ」です。

いじめていたら謝罪は必要

子どもがいじめていることを認めたくない親もいるかもしれませんが、まずは最初に何が起きたのかをしっかり把握しましょう。どのようないじめをして、いじめられた側はどのような状況なのかを、学校の先生に確認します。

そして、実際に子どもに話を聞いてみます。子どもは基本的に、自分に非があることは親には話さないもの。なかなか最初は本当のことは言わないかもしれません。でも、粘り強く話を聞きましょう。そして、いじめ加害者であることが確認できたら、「悪ふざけだった」、「からかっていただけだった」といった言い訳は関係なく、いじめの行為そのもの対して謝罪をします。

わが子がいじめ加害者であったということを受け入れるのは、勇気がいることです。でも、大好きな親が潔く謝罪する姿を見て、子どもは「これは悪いことだったのだ」と気づいて反省し、次には絶対にしないという決意をすることができるのです。

子どもを正しい方向に導くために

大切なのは、「いじめは絶対によくない」と親が意識すること。「悪ふざけが過ぎただけ」、「いじめられる方も悪い」などの理由で、いじめを容認するのは子どものためになりません。自分がしたことに対し、傷つく人がいたことをしっかり認識させ、自律心を養う指導をします。自分が同じことをされたらどう思うか、他者の痛みを理解しようと努めることは、子どもの成長のためにも大切なことではないでしょうか。

まとめ

いじめの被害者・加害者のどちらになっても、親はとても苦しみます。なかには認めたくないあまり、見ないふりをして解決を先延ばしにしてしまうことがあるかもしれません。でも、いじめ問題は早期解決がカギ。親が動くと、子どもの意識も変わってきます。「何かおかしい」と思ったら、早めにアクションを起こしましょう。